和歌山製鉄所 新第1高炉 鏝(こて)入れ式について

2008/10/01

  • 住友金属工業株式会社

当社は、本日、和歌山製鉄所において建設中の新第1高炉の鏝入れ式を行いました。

新第1高炉は、2006年11月に着工して以来、スケジュール通り順調に工事が進み、このたび高炉本体鉄皮の据え付けが完了しました。鏝入れ式とは高炉本体の鉄皮据え付け完了後、煉瓦積み(築炉)を開始するに当たって、今後の工事の安全と炉の順調な立ち上がりや長寿、安定稼動を祈願する神事です。

和歌山製鉄所第4高炉は、1982年2月より26年以上稼動しており、世界一長寿命の高炉です。新第1高炉はこの第4高炉と切り替えの予定です。新第1高炉の稼動(火入れ)は2009年7月を予定しています。

1.新第1高炉建設の概要
(1)建設費用:510億円
(2)工期:2006年11月~2009年7月
(3)能力:7,500トン/日
(4)炉内容積:3,700
(5)炉床径:12.5m
(6)羽口数:34
(7)出銑口数:4
(8)煉瓦使用総量:約22,000トン

2.新第1高炉の特長
(1)炉命をのばす工夫
鹿島製鉄所 第1高炉と同様に、永年の操業で培った炉体維持技術と解析技術を駆使した設計で、25年以上の炉命を計画しています。
(2)生産量の増大
新第1高炉の炉内容積は3,700 です。第4高炉(炉内容積2,700 )との切り替えにより、和歌山製鉄所の粗鋼生産量は450万トン/年となります。

3.和歌山製鉄所上工程更新投資の概要
現在、新第1高炉建設(2009年7月稼動予定)、新第1コークス炉建設(2009年6月稼動予定)、焼結設備増強(2008年12月増強完了予定)を柱とした上工程更新投資、コークス乾式消火設備(CDQ)増強などの地域環境保全投資を推進中です(投資総額:1,600億円)。

昨年10月、稼動中の第5高炉の更新として新第2高炉の建設(2012年10月稼動予定)を決定しました。新第1高炉と同仕様の双子高炉で、操業ノウハウや予備の部品を共有することで、安定操業とコスト削減を実現します。あわせて製鋼設備の増強も実施します(投資総額:1,150億円)。

これらの一連の投資により、粗鋼生産量520万トン/年をベースとした生産体制を確立し、地域とともに栄える製鉄所を実現します。

<参 考>
1.新第1高炉鏝入れ式について
(1)日時:2008年10月1日(水)10:40~
(2)祭主:専務執行役員 和歌山製鉄所長 田中丸和男
(3)出席者:当社会長・社長以下役員、労働組合代表、関係会社代表、和歌山県知事、和歌山市長、施工関係各社代表、約140人

2.当社グループ高炉の稼働状況(2009年7月の予定)




建設中の和歌山製鉄所 新第1高炉

以 上


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