2008年度入社式の件

2008/04/01

  • 住友金属工業株式会社

1. 入社式概要(総合グループ)
(1)日時    :2008年4月1日(火)11:30 ~ 11:45
(2)場所    :大阪本社 12階中会議室
(3)会社側出席者:社長、安藤副社長、本部副社長、戸﨑副社長、西澤副社長、今井副社長、小塚専務、堀田常務、人事室長

2. 新入社員数(総合グループ)

             
(参考)基幹グループ 198名

3. 社長挨拶の内容要約
(1)はじめに 
入社、本当におめでとう。今日、住友金属の将来を担う91人の新しい仲間を迎える場に立ち会えたことは嬉しく、ありがたいことである。皆さんは良いタイミングで入社された。この会社には、皆さんにチャレンジとチャンスがいっぱい用意されている。どうかのびのびと腕を振るっていただきたい。

(2)住友の事業精神      
この会社には100年以上に亘ってものをつくってきたという歴史と資産が山のようにつまっている。その根底にあるのが、今日まで私たちが脈々と受け継いできた住友の400年の事業精神である。これは世界にも例のない、非常に貴重な歴史と資産である。この事業精神が住友金属に脈々と流れているということを皆さんは肝に銘じていただきたい。

その中のエッセンスを2つ申し上げたい。第1は「信用を重んじ確実を旨とする」ということである。第2は「人を大事に育て、正しく収益をあげて、その収益を天下国家のために活用していこう」ということである。

最近、コンプライアンスがよく語られるが、これは住友の事業精神そのものである。私どもが目指している、全てのステークホルダーの皆様からご満足を得るということにも通じるこの住友の事業精神を、いつも大切な心得として皆さんの中にしっかりと刷り込んでいただきたい。

(3)当社の経営状況
当社は、ここ数年非常に高いレベルの経常利益が続いている。これはこれまでの構造改革に、アジアを中心としたフォローの風が吹いたということも重なった結果である。少々の山谷があったとしても高いレベルで持続的な成長を続けていきたい。

2008年度は中期経営計画の仕上げの年となる。皆さんにはその実行に一役買ってもらうことになる。また、今、現場では随分と設備投資しており、その成果を上げていく大事な年である。加えて鉄鉱石、石炭など、鉄をつくるための主要な原材料の価格が想像を絶するような値上がりをしている。こうした中、事業にどのように取り組んでいくかが今年の課題になる。

(4)新入社員に望むこと
この中期経営計画は、10年先、15年先の住友金属がどのようになっていて欲しいということを皆で議論して、そこに至る道筋の手前の3年間をどうしていこうかと、このようにしてつくってきた。その中で、企業価値を測るものさしとして、「見えない資産」を磨いていこうとしている。バランスシートなど、数字は外から見れば割合わかりやすいが、会社はそれだけでは実は動いていない。皆さんのような人材も含めた「見えない資産」をしっかりと磨いていこうということである。当社の一員として常にその気概をもって自分を磨いていくようにお願いしたい。

当社は、ものづくりの会社である。このものづくりを通してお客様に信頼をしていただくことが最大のポイントである。400年にわたって磨きぬかれた住友の事業精神に基づいて、皆さんも誰からも信頼される人間関係をつくって欲しい。皆さんは、若々しい力を持って入社してこられた。そこに私たちの今までの教訓を重ね合わせると一騎当千の社会人になっていただけると思う。結果として、この信頼をキーワードに、世の中に大きく貢献をしていただきたい。

今後、仕事に取り組んでもらう過程で、非常にしんどい思いをすることがたくさんある。だが、そういうことは必ず乗り越えることができる。一人の力ではなく、上司や周りの人の力も得ながら、実行すれば必ず越えていくことができる。少しきつい目標を越えていくことによって達成感が積み上がり、さらにまた自分が大きくなる、という好循環に入っていくと思っている。

ブラジル、ベトナム、インドにも事業展開をしており、世界にどんどん出ていってもらいたい。これは非常な困難を伴う。しかし、これをやり遂げることによって、皆さんは私たちを越えていける。私たちのやったことのないことを皆さんがやることで、先輩を越えていく最大のチャンスであると是非前向きに捉えて一段でも二段でも成長して欲しい。

とりわけ大事にしていきたいのが、安全と健康である。会社は収益を上げていかなければならないことは当然ではあるが、その大前提が安全である。皆さんは自分自身の安全はもちろんのこと、いずれ何十人、何百人の部下の責任を持つ立場になる。その時に部下をきちんと指導できるか、ある時には叱り、ある時には褒め、物理的な対策も打ちと、そういうことができるようになるために、若い時から周りを見渡して、センスを磨いて欲しい。

(5)終わりに
私が先輩から教わった中で、一番役に立ち、鮮烈に焼きついて覚えているのが、「現場は宝の山。これを掘り出せるのも掘り出せないのも、お前の腕次第」という訓示である。現場は、皆さんにいろいろな場を用意している。まさに宝の山である。どうか健康で安全で前向きにこの宝の山からそれぞれの宝を掘り出して欲しい。

住友金属でよい会社生活を送っていただくことを心から祈念して、皆さんへの言葉としたい。

以 上


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