鉄道用車輪の生産能力増強の完了について

2008/03/27

  • 住友金属工業株式会社

当社は、交通産機品カンパニー 製鋼所(大阪市此花区)において進めてきた鉄道用車輪の生産能力増強を完了しました。これにより、当社の鉄道用車輪の生産能力は2008年4月より4万枚増えて年間24万枚となります。

1.生産能力増強の背景
北米地域全体(アメリカ、カナダ、メキシコ)では約150万両の貨車が運行されていますが(当社推定)、ガソリン価格の高止まりによる鉄道輸送へのシフト、アジアからの物流増加による西海岸から東海岸への鉄道輸送の増加、車輪の取り替え基準の厳格化などにより、鉄道用車輪の需要は新造貨車用、補修用ともに増加傾向にあります。北米での車輪需要は約140~150万枚/年と推定されますが、北米メーカーの供給能力は約120万枚/年と限りがあることもあり、当社は北米の主要需要家から増産要請を受けていました。

2.今後の展開
これら北米の車輪需要増加に加え、最近、インド国鉄からも鉄道用車輪を大量受注するなど、北米以外の地域からの需要も増加しています。当社は24万枚/年への増強により、これらの需要にも対応していきます。

<生産能力増強の概要>
(1)投資額    :20億円
(2)主な設備増強 :材料切断設備新設、熱処理炉改造、機械加工機新設、中間・最終検査ライン新設
(3)増強後生産能力:24万枚/年(増強前:20万枚/年)
(4)増産開始時期 :2008年4月

最新車輪機械加工機

以 上


このページの上部へ

ここからフッター情報です