ハイエンド厚板熱処理能力の増強について

2007/10/25

  • 住友金属工業株式会社

当社は、西日本地区の厚板加工拠点である株式会社シーヤリング工場へのハイエンド厚板用熱処理炉の設置を決定しました。これにより、旺盛な需要が見込まれる厚板熱処理品につき、鹿島製鉄所と併せ、東西両拠点体制を構築し、お客様へのサービスを充実するとともに、商品構成の高度化による厚板の差別化を加速していきます。

1. 新熱処理炉の概要
(1)投資額 :約30億円
(2)建設場所:株式会社シーヤリング工場(以下 シーヤリング工場)
(3)竣工予定:2009年秋
(4)主な設備:熱処理炉、焼入装置、レベラー、その他
(5)処理能力:2,500トン/月
尚、当社鹿島製鉄所での生産効率化も含め、当社グループ全体でのハイエンド厚板熱処理品の生産能力
増加は合計約4万トン/年
(6)対象寸法:板厚:6.0mm~22.0mm
  板巾:~2,500mm
   板長:~14,000mm

2. 投資の背景と狙い
(1)アジアにおける高級厚板の需給逼迫状況は中長期化することが見込まれており、特にエネルギー分野を中心として旺盛な需要が見込まれるハイエンド厚板熱処理品について供給力不足が顕著になるものと予測されます。
(2)当社は、現在、鹿島製鉄所厚板工場で進めている加熱炉の増強、エンドシャーの更新などに続き、エネルギー分野への傾注による差別化をさらに加速するために、熱処理能力の増強が必要であると判断しました。
(3)熱処理能力の増強にあたっては、西日本地区でのお客様対応の強化という観点も踏まえ、当社の厚板加工拠点であるシーヤリング工場を活用することとし、鹿島製鉄所の既存の熱処理炉と地域別、用途別の造り分けをすることにより、生産効率化を図っていきます。

<参考> 株式会社シーヤリング工場の概要
(1)資本金:477百万円
(2)代表者:代表取締役社長 永吉 明彦(前 当社厚板技術部長)
(3)本社および工場所在地:大阪府堺市西区築港新町3丁36番地1
(4)歴史:1909年(明治42年)4月に、日本最初の鋼板シーヤリング業を創業。1966年(昭和41年)より当社が出資し、 現在は連結子会社。
(5)現在の加工量:約2,500トン/月

以 上


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