北米におけるクランクシャフト機械加工事業への進出について
- Norton Manufacturing Company Inc.の買収に基本合意 -
2007/08/31
- 住友金属工業株式会社
当社と住友商事株式会社(本社:東京都中央区、社長:加藤 進、以下、住友商事)は、このたび米国のクランクシャフト機械加工メーカーであるNorton Manufacturing Company Inc.(本社:米国オハイオ州、以下、ノートン社)の買収について、ノートン社と基本合意しました。
記
1.買収の概要
(1) 買収金額 :50百万ドル程度
(2) 買収後の株主構成:当社60%、住友商事40%
(3) 買収時期 :ノートン社工場統合効率化投資完了後
2.機械加工事業への進出について
当社は自動車用クランクシャフトでは、世界トップクラスのシェア(当社推定:約9%)を有しており、北米市場は当社と住友商事の合弁会社であるInternational Crankshaft Inc.(米国ケンタッキー州、以下、ICI社)と、製鋼所(大阪市)からの輸出で対応しています。従来、機械加工工程は、お客様である自動車メーカーやエンジンメーカーで行うケースが大半でしたが、近年、特に北米では投資・コスト削減のため、機械加工工程の内製から外製化へのトレンドが顕著になりつつあります。今回、当社は、クランクシャフトの最終製造工程である機械加工(旋削、研磨、熱処理)に初めて進出します。
3.機械加工事業への進出の狙い
ノートン社を買収し、母材製造から鍛造、機械加工までの一貫製造体制を構築し、お客様である自動車メーカー・エンジンメーカーのニーズに合ったサービスを提供することで、クランクシャフトの更なる拡販につなげます。
4.クランクシャフト事業の今後の展開について
当社は現在、製鋼所、ICI社と恵州住金鍛造有限公司(中国 広東省、以下、恵州住金)を加えた世界3極体制で世界のクランクシャフトシェア10%を目指す事業戦略「グローバル10」を掲げています。
ノートン社を買収することでグローバル10の早期達成に資すると共に、機械加工工程を取り込むことで更なる付加価値増大を実現し、クランクシャフト事業の一層の拡大を図っていきます。
*外製化
北米の機械加工の外製比率(当社推定)は現在、乗用車用クランクシャフトが10%程度、トラック用クランクシャフトが70%程度です。
<参考>
1.ノートン社の概要(2007年8月現在)
(1) 所在地 :米国 オハイオ州
(2) 売上高 :約40百万ドル *2006年実績
(3) 社長 :Richard Norton Jr.
(4) 株主構成:社長のRichard Norton Jr. 氏が100%保有
(5) 従業員数:310人
2.ICI社及び恵州住金の概要(2007年6月現在)
3.当社のクランクシャフト事業『グローバル10』について
以 上