鹿島製鉄所 第3高炉火入れについて

2007/05/21

  • 住友金属工業株式会社

当社は明日、鹿島製鉄所において第3高炉の火入れを行います。第3高炉は今回の改修により炉容積が5,050 から5,370 に拡大します。 これにより、鹿島製鉄所は第1高炉(5,370 )、第2高炉(4,800 )の体制から、第1高炉(5,370 )、第3高炉(5,370 )の双子大型高炉体制となり、粗鋼年産800万トンで、上工程と下工程のバランスしたフル操業体制を確立します。なお、第3高炉の火入れにともない、第2高炉を5月13日に吹き止めました。


1.第3高炉の概要
(1)建設費用  :290億円
(2)工期    :平成17年4月~平成19年5月
(3)炉内容積  :5,370
(4)炉床径   :15m
(5)原料装入方式:ベルレス方式
(6)炉体冷却方式:ステーブ方式
(7)羽口数   :40本
(8)出銑口数  :4本

2.第3高炉の特長
(1)第1高炉と炉体・炉頂の設備が同一仕様
高炉本体及び炉頂の原料装入方式が、平成16年9月に操業開始した第1高炉と完全に同設計となっています。建設時においては設計費用の削減、今後の操業においては第1高炉との予備品・設備品の共有化によるコスト削減、また操業データの共有化等、様々なメリットがあります。

(2)炉内容積の拡大
改修前の炉内容積5,050 から5,370 (第1高炉と同じ)に拡大しました。第2高炉(炉容積:4,800 )とのスイッチにより、鹿島製鉄所は粗鋼生産能力が年産50万トン増加します。

(3)大型高炉での寿命をのばす工夫
第1高炉と同様に、長年の操業で培った炉体維持技術と最新の解析技術を駆使した設計で、大型高炉としては従来実績よりも10年程度長い25年以上の炉命を目標としています。

3.鹿島製鉄所の今後の展開
鹿島製鉄所は今回の第3高炉の火入れにより、従来、和歌山製鉄所から受け入れていたスラブが不要となり、製銑・製鋼の上工程と薄板・厚板等の下工程のバランスしたフル操業体制を確立します。この優位性を活かしながら製品の差別化を図り、世界最高レベルの品質・コスト競争力をより一層高めてまいります。

<参考>
1.第3高炉火入れ式について
(1)日時  :平成19年5月18日(金)10:15~
(2)祭主  :常務執行役員 鹿島製鉄所長 三木 伸一
(3)火入れ者:会長・社長以下役員、労働組合代表、関係会社代表、茨城県知事、鹿嶋市長、神栖市長、施工関係各社代表、鹿嶋市内中学校代表者、等
(4)参列者 :約270人

2.鹿島製鉄所の高炉稼働状況について(平成14年5月以降)


鹿島製鉄所 第3高炉

以 上


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