鹿島製鉄所 大径溶接鋼管工場 累計生産量1,000万トン達成について

2006/11/09

  • 住友金属工業株式会社

当社 鹿島製鉄所の大径溶接鋼管工場は、11月7日(火)に、1974年10月の稼動開始からの累計生産量1,000万トンを達成した。 2000年以降は、高い生産水準を維持しており、2004年には年間の最大生産量(暦年ベース)となる53万5,000トンを記録した。今後も欧州、中東、中国および北米向けを中心にラインパイプの旺盛な需要が見込まれており、これに応えていく。

なお、当社は和歌山製鉄所において、1967年から1987年まで大径溶接鋼管を266万トン製造しており、当社としての累計生産量は1,266万トンに達したことになる。

鹿島製鉄所の大径溶接鋼管工場は、1980年代半ばまでは中東および旧ソ連向けを主体に高水準の生産量を確保し、中でも旧ソ連向けには1988年までに300万トン以上の大径溶接鋼管を生産した。一方、1985年以降の急激な円高とその後の旧ソ連の崩壊とともに生産量は大幅に減少し、1990年代後半まで生産量の低迷は続いた。しかしながら、この間の地道な技術開発・改善と徹底したコスト合理化施策が実を結び、2000年以降のラインパイプ需要の急増にいち早く対応することができた。

1999年1月、メジャーオイルであるBP社殿から当社の高い技術力が評価され、大径溶接鋼管の長期包括契約を締結し、2000年以降、アゼルバイジャン・カスピ海プロジェクト向けの52万トンを始めとし、総重量で100万トン以上をBP社殿に供給した。 またこの他にも、ノルウェー、中東及び中国向けの大型プロジェクトへの積極的な参画により、お客様から高い評価を得ている。

当社は、近年のエネルギー需要の急速な増加、とりわけ天然ガス需要の増加により、ラインパイプへの需要の大幅な増大が予想される中で、高圧高効率輸送化と建設コスト削減を可能にするX100・X120グレードの超高強度ラインパイプの量産に向けた製造設備増強も計画しており、今後も全世界のお客様のニーズに応えていく。

以 上


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