国内向け継目無ステンレス鋼管の値上げについて

当社では、ステンレス鋼管の主原料のひとつであるニッケル価格の大幅な高騰を受け、下記の通り国内全客先向けの継目無ステンレス鋼管の値上げを実施する。

記

１．対象　　　国内全客先（店売り、紐付き）向け、ニッケル系継目無ステンレス鋼管

２．値上げ時期及び値上げ幅
・８月契約分以降　１０％の値上げ
・９月以降についても、足下のニッケル高騰状況（７月ＬＭＥ平均＄１２/lb）が続くようであれば、更に５％程度の値上げを実施する。

３．値上げの背景
（１）昨年後半以来、やや落ち着きを見せていたニッケル価格が今春より再び大幅に高騰したことから、本年６月契約以降１０％程度の値上げを実施し、市場への浸透を図ってきた。しかしながら７月以降もニッケル価格の高騰が継続する様相を呈しており、継目無ステンレス鋼管の収益悪化が避けられないため、更にコストアップ分を価格に転嫁することが必要な状況となっている。
（２）輸出価格についても同様の状況下、大幅値上げを実施しており、好調なマーケット状況を背景に、昨年のピークを越える価格レベルに達している。国内においても在庫調整が順調に進み、価格改善の環境は整ったものと判断し、今般の追加値上げに踏み切ることとした。
（３）当社の継目無ステンレス鋼管は、主に特殊管事業所（尼崎）にて製造しているが、現在、国内外のエネルギー関連の需要（発電用、石油化学・精製用、油井用）の著しい伸びに支えられ、高水準の操業状況を継続している。この状況は、長期的にも継続すると判断している。

＜参考＞　　　　
（１）　特殊管事業所ステンレス鋼管生産量
２００４年度　　 ２００５年度　 ２００６年度（予算）
２６千㌧　　　 　２８千㌧ 　　　 ３３千㌧　　　　　

（２）　ニッケル平均価格推移（ＬＭＥ　Ｃａｓｈ　Ｓｅｔｔｌｅｍｅｎｔ　<＄/lb>）

以　上