ハイエンド厚鋼板の生産能力増強について
-生産能力200万トン体制の構築-

2006/08/07

  • 住友金属工業株式会社

当社は、この程、ハイエンド厚鋼板の旺盛な需要に対応すべく、鹿島製鉄所 厚板工場において、加熱炉の新設(1基)および製品切断装置(エンドシャー)の更新を行い、当社の厚鋼板生産能力を現在の190万トン/年から200万トン/年に拡大する。これにより厚鋼板分野における更なる差別化を加速していく。

1.厚鋼板生産能力増強の背景
近年、当社における厚鋼板需要は拡大しており、堅調な造船向けに加え、特に当社の強みであるエネルギー関連分野向け(電力、石油、天然ガス等の生産、輸送、貯蔵用途)ハイエンド厚鋼板の需要拡大が著しく、設備の稼働率並びに品質的中技術を極限まで高めることで対応している。
こうした状況に鑑み、鹿島製鉄所 厚板工場の生産能力増強を実施する事とした。これにより、堅調な造船需要にも対応しつつ、中期経営計画に沿ってエネルギー分野に注力する。

2.生産能力増強概要
(1)生産能力    :200万トン/年
(2)稼動時期    :2007年3Q
(3)設備投資額   :約70億円
(4)増強設備概要
・加熱炉1基増設
・製品切断装置(エンドシャー)更新

<参考④> 厚鋼板生産工程と製造設備の説明(加熱炉、せん断設備)
1.加熱炉 
厚鋼板圧延の前工程で、製鋼工場で製造されたスラブを1200℃程度まで再加熱する設備。燃料には製鉄所内で石炭からコークスを製造する際に発生するCガス(Coke Oven Gas)を使用する。


2.エンドシャー
圧延機で圧延された厚鋼板を製品長さに合わせて切断する設備。厚鋼板は通常50m程度の長さに圧延され、冷却床と呼ばれる場所で放冷された後に、板の先端部、製品幅、製品長さの順に切断される。エンドシャーは製品長さ切断を行う設備。



以 上


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