本田技研工業株式会社殿より優良サプライヤーとして「品質部門」「開発部門」で優良感謝賞をダブル受賞

2006/01/26

  • 住友金属工業株式会社
    株式会社住友金属小倉

住友金属工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:友野 宏、以下 住友金属)と株式会社住友金属小倉(本社:北九州市小倉北区、社長:吉田 喜太郎、以下 住金小倉)は、2006年1月13日(金)に、本田技研工業株式会社殿(以下、Honda殿)で開かれた「2005年 お取引先懇談会」の席上で、「品質部門」優良感謝賞(住友金属)と「開発部門」優良感謝賞(住金小倉)を、住友金属グループとしてダブル受賞した。

住友金属の受賞した「品質部門」優良感謝賞は、本年度より鋼板サプライヤーも対象に加えられ、その第一回目に、住友金属は高炉メーカーとして唯一受賞した。 鋼板については、これまでも高品質な製品をお客様に提供するため、品質巡回班によるお客様の製造現場への訪問活動を中心に「品質最優先」で生産活動に取り組んできた。特に求められる要件の厳しい自動車用鋼板については、鹿島製鉄所において製造から納入まで一貫した品質管理体制のもと、製・販・技が一体となって「顧客評価No.1」を目指している。 尚、Honda殿向け自動車用鋼板には、鋼板の中でも特に高品質が要求されるサイドパネルアウタ(*1)向けの鋼板も含まれており、現在、Honda殿の最高級乗用車「レジェンド」等に採用されている。今回の受賞は、品質管理体制と高度なニーズにも対応できる技術力が評価されたものである。

また、住金小倉の受賞した「開発部門」優良感謝賞は、Honda殿向け高強度熱間鍛造クラッキングコンロッド(*2)用鋼の共同開発・実用化が評価された。 このクラッキングコンロッド用鋼は、従来鋼と比較して、コンロッドの疲労強度を30%アップさせ、且つ13%の軽量化も実現している。更に鉛を一切使用していないことから、環境負荷物質の低減にも寄与している。現在、この開発鋼を使用したコンロッドは、Honda殿の「レジェンド」「シビック」に採用されている。 尚、住金小倉の同賞の受賞は2002年の自動車用クランクシャフト用焼準省略・鉛フリー鋼での受賞以来で、今回が2度目の受賞である。

住友金属グループは、お客様の使い勝手までを考えた素材と製造プロセスの提供を基礎に据え、商品開発に取り組んできた。今回のダブル受賞は、開発からアフターサービスまでを含めた貢献が評価されたものであり、今後も住友金属グループとして安定供給を土台に、お客様のニーズに応えていく。

<注釈>
*1 サイドパネルアウタ
1970年に発売されたHonda1300クーペを先駆けとする、フロントピラー、サイドシール、ルーフレールアウタ、リヤフェンダの4部品を一体化した自動車外板の中で最大のパネル。 構造が複雑なため、鋼板に起因する外観不良ばかりでなく、プレス成形時の亀裂発生がないことが求められる。

*2 クラッキングコンロッド
コンロッドとは、自動車エンジン内部でピストンとクランクシャフトを連結する部品であり、ロッドとキャップから構成される。クラッキングコンロッドとは、コンロッド全体を製造した後で、ロッドとキャップに破断分割する製造方法のことである。従来のロッドとキャップを別々に製造する方法と比較すると、工数の省略とコストダウンが実現可能である。

(添付図)従来コンロッド(左)とクラッキングコンロッド(右)の比較

以 上


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