中国における鍛造クランクシャフト事業の強化について
- 恵州住金鍛造有限公司に第2鍛造プレスラインを設置 -

2005/11/01

  • 住友金属工業株式会社
    住友商事株式会社

住友金属工業株式会社(以下、住友金属)、住友商事株式会社(以下、住友商事)、ThyssenKrupp Automotive(以下、TKA)の中国における鍛造クランクシャフトの製造・販売事業会社 恵州住金鍛造有限公司は、現地での旺盛な需要に対応するために、この程、第2鍛造プレスラインの設置を決定した。

1.第2鍛造プレスライン設置の背景
住友金属、住友商事は、中国での鍛造クランクシャフトの飛躍的な需要増大に対応するために、恵州住金鍛造有限公司を平成15年7月に設立、その後、TKAが事業参画し、昨年11月、営業運転を開始して順調に生産量を伸ばしている。
更に鍛造クランクシャフトの市場も拡大傾向にあり、中国の日系自動車メーカー等から、増産要請を受けている。現在の生産能力(80万本/年)では将来的に需要を満たせないことから、第2鍛造プレスラインの設置を決定した。

2.第2鍛造プレスラインの概要
(1)投資額 :約30億円
(2)設備  :5,000Tプレスライン 1基
(3)生産能力:100万本/年
(4)生産開始:平成20年1月

<参考>
1.住友金属の鍛造クランクシャフト事業の概要
日本では、交通産機品カンパニー製鋼所(大阪市)において、乗用車、トラック、建設機械用等、あらゆるサイズの鍛造クランクシャフトを生産している。(能力400万本/年)
米国では、インターナショナルクランクシャフト社(ケンタッキー州)において、乗用車用を主体に生産している。(能力150万本/年)
昨年11月の恵州住金鍛造有限公司の営業運転開始により、自動車メーカーのグローバル戦略に日本、米国、中国の3拠点で対応する体制が整った。
中国での能力増強(80→180万本/年)により、今後、世界のクランクシャフト市場での10%供給を目指していく。

2.恵州住金鍛造有限公司の概要(平成17年11月現在)
所在地 :中華人民共和国広東省恵州市大亜湾経済技術開発区
設立時期:平成15年7月(営業運転開始:平成16年11月)
董事長 :戸谷 靖隆(住友金属 取締役専務執行役員 交通産機品カンパニー長)
資本金 :1,498万USドル(約17億円)
出資比率:住友金属51%、住友商事15%、TKA34%
生産設備:6,000Tプレスライン 1基
生産能力:80万本/年
従業員数:約100名

以 上


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