和歌山製鉄所冷間製管工場の光輝焼鈍炉の新設について

2005/01/24

  • 住友金属工業株式会社

当社は、中国政府の電力増強計画を背景とする高級ボイラー管の旺盛な引合に対応するため、和歌山製鉄所海南地区の冷間抽伸工場に光輝焼鈍炉(*)を1基新設し、2005年1月より操業を開始した。

1.新設の背景
2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博を控えて、中国のインフラ整備は急ピッチで進められているが、中国政府の電力増強計画を背景として、Cr鋼を主体とした光輝熱処理が必要な石炭焚き用高級ボイラー管の引合が旺盛であり、グループ企業への熱処理外注を含めてもユーザーの要望量に対応しきれていないのが現状である。この傾向は当面続くと見られることから、今回、熱処理能力の増強を行なった。

2.新設設備概要
(1)設備        :光輝焼鈍炉1基
(2)能力        :8,000トン/年
(3)投資額       :約3億円
(4)完成時期      :2004年12月
(5)操業開始時期    :2005年1月
(6)熱処理後の精整・検査:海南地区の既存ライン活用
(7)用途        :高級ボイラー管、エアバッグ用途を初めとした高級メカニカル鋼管

<用語解説>
(*)光輝焼鈍炉:
無酸化雰囲気中で熱処理することによって,表面の高温酸化および脱炭を防止し,表面光輝状態を保持するための熱処理炉。

以 上


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