インドネシアにおいて現地メーカーと共同で鋼構造セミナーを実施 ~インドネシアの発展に向け、鋼構造の有用性をPR~

2011/04/26

セミナーの実施状況

新日本製鉄株式会社(社長:宗岡 正二 以下、「当社」)は、インドネシア ジャカルタにて、クラカタウ・スチールと共催で、「Future Prospects of Steel for Construction in Indonesia」と題し、建築分野での鋼構造に関するセミナーを本年4月7日に実施いたしました。本セミナーには、インドネシアの公共事業省を初めとした政府関係者、バンドン工科大学等の学識経験者、設計会社、建設会社等建設業界の関係者約200名が参加しました。

今後急速な経済発展が見込まれるインドネシアは、日本と同様に火山の多い地震国です。鋼構造は、何よりも耐震性に優れた安心・安全な構造物であり、工期も短いことから、日本の高度経済成長を支えてきた知見をもとに、同国の今後の経済発展に貢献できる構造であることを幅広い層にPRすることを狙いとして、セミナーを開催いたしました。

冒頭に、公共事業省建築研究所のアニータ局長より、現在のインドネシアの鉄鋼需要は年間8~9百万tで、人口比でみると韓国やマレーシア等に較べ極めて低いものの、今後は、インフラや建築構造物の大規模プロジェクトが進捗することから、大幅に拡大する見込みであるとの基調講演がありました。
クラカタウ社からは、今後、地震国であるインドネシアにてインフラや建築構造物の強度と安全性を向上させていくため、日本の経験を踏まえて鋼構造の普及に努めていきたい。同時に、政府には耐震設計の適用促進と耐震鋼材の規格化を要望していきたいとの説明がありました。

当社は、本セミナーにおいて、耐震性が高い、工期が短く急速施工が可能、品質確保が容易、設計自由度が高い等の鋼構造の優位性を説明し、日本における適用例を紹介いたしました。なかでも、鋼構造の住宅への適用事例として、当社が開発したニッテツスーパーフレーム工法を紹介し、同工法の耐震性、耐火性、耐久性および外張り断熱方式による温熱性の高さ等の長所や、他社に先駆けて実現した3階建てまでの耐火建設物等の採用物件を説明すると同時に、会場に実物の一部を展示し、注目を集めました。
更に、鋼構造に対応する当社並びに当社グループの建築用鋼材として、外法一定で設計・制作の両面から合理化が可能となるハイパービーム(外法一定H形鋼)や日鉄住金建材㈱が提供し、高い耐震性が評価されている建築構造用冷間ロール成形角形鋼管(コラム)の特徴や長所を説明いたしました。

インドネシアの建築分野における鋼構造の普及はまだ初期段階ですが、今後高層ビル、工場建築等の増加が見込まれており、今回のセミナーにより、鋼構造の優位性がインドネシアの関係者に十分評価していただいたと認識しています。当社としては、同国の経済発展を支える鋼構造の普及に、クラカタウ社とともに今後とも貢献していきたいと考えております。

(問い合わせ先)総務部広報センター TEL03-6867-2146

以 上


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