【G】日鉄住金建材㈱ 中国子会社における連鋳パウダー工場の設備増強について

2011/04/11

 日鐵住金建材株式会社(社長:増田 規一郎)は、今般、中国子会社の上海日建大中冶金材料有限公司(以下 上海日建、所在地:中国上海市宝山区)において連鋳パウダーの設備を増強しました。

 連鋳パウダーは、製鉄所の製鋼工場において鉄を固める工程である連続鋳造機の鋳型内に添加されるもので鋳型添加剤とも呼ばれています。その機能は、鋳型と鋳片間に流入し潤滑剤として機能することによる操業の安定化、鋳片抜熱の適正化による鋳片表面品質の向上、鋳型内での溶鋼の酸化防止と保温、介在物の吸収等による鋳片内部品質の向上であり、多様な機能を保有した粉末及び顆粒状の製品です。最近は、作業環境の改善を目的にスプレードライヤー(噴霧造粒機)で製造した顆粒タイプの製品が主流となっています。

 中国の粗鋼生産は年産6億トンと近年急拡大をとげ、ステンレス鋼、厚板、自動車用鋼板等の高級鋼材(下工程からの鋳片表面品質及び内部品質に対する要求が厳しい鋼材)の需要が増大し、これに伴い、鉄の品質に直接影響する連鋳パウダーに対するニーズも高度化しております。この度、中国における高級鋼材に対する連鋳パウダー需要を捕捉すべく、上海日建において設備増強により生産能力を倍増しました。

 上海日建は、1997年に設立され、中国国内及び日本国内向けに年間8000tの連鋳パウダーを製造販売しています。今回、連鋳パウダー製造の主要設備であるスプレードライヤーを1基増設して2基体制として生産能力を2万トン/年に倍増させ、中国市場、とりわけ高級品に対する拠点として強化しました。

 今後、日本国内の既存の連鋳パウダー製造拠点とも連携して、中国市場だけでなくアジアを含むグローバル市場へも対応できる体制を構築します。

(中国子会社概要)
会社名  : 上海日建大中冶金材料有限公司
Shanghai Nikken Dazhong Refining Steel Material Co.,Ltd
所在地  : 上海市 宝山区 羅寧路 2075号
事業内容  : 連続鋳造用パウダー等の製造販売
会社設立 : 1997年(平成9年)5月 設立
資本金   : 690万US$
株主(出資比率):日鐵住金建材㈱ 76.1%、日鐵商事㈱16.27%、他2社
董事長 : 谷口 秀久
総経理 : 吉満 卓  
従業員数 : 74名
 
(本件に関する問い合わせ先)
日鐵住金建材㈱ ニッテックス事業部門  03-3630-2683 

                           以 上


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