浅草寺本堂のチタン屋根完成~屋根重量が1/5に~

2010/11/24

浅草寺本堂 全景

本堂チタン屋根

新日本製鐵株式会社(社長:宗岡 正二)は、建築物の屋根・外装へのチタンの適用・拡大を推進してきておりますが、このほど浅草寺宝蔵門に引き続き、当社チタン材を使用した本堂の本瓦葺き屋根が完成致しました。

本件は、浅草寺本堂の改修工事に伴うもので、「多くの人が訪れる場所であり、災害に強いものを」との施主の意向で、50年ぶりの葺き替えに際して、従来の日本瓦から、軽量で耐久性に優れる「新しい素材」チタンを適用することになったものです。日本瓦からチタン瓦に変更することによって、屋根の重量を約930トンから約180トンへ大幅に低減することが出来ました。

寺社仏閣を始めとする建材分野でのチタンの適用は25年ほど前から始まり、その優れた特性が評価されてきた結果、最近では内外の著名な恒久的建築物へも適用が拡がっています。「九州国立博物館」や「中国国家大劇院 北京」が主な適用例です。

本件に適用した「チタンの本瓦葺き」は、当社が開発した良加工性チタン薄板をプレス成型加工した新製品で、初めて採用された宝蔵門屋根では2種類だった表面仕上げを、今回の本堂向けでは3種類に増やし、それをランダムに施工することで、日本瓦の風合いを一層引き立たせることが出来ました。
今後は、銅からの葺き替えだけでなく、日本瓦からチタンへの葺き替え需要も喚起するものと期待されます。

<物件の概要>
・物件名          「浅草寺本堂外部改修工事」
・場所            東京都台東区浅草
・施主            宗教法人 浅草寺
・設計・施工         清水建設株式会社
・チタン瓦製造・屋根施工   株式会社カナメ
・施工面積          3096.8㎡
・チタン使用量        15トン(アルミナブラスト仕上げ*)
               *日本瓦の風合いを出すために、アルミナ粒をチタン表面に投射して
                微細な凹凸をつける表面処理方法



                   (お問い合わせ先)総務部広報センター TEL:03-6867-2146


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