環境対応型の黒色電気亜鉛めっき鋼板「ジンコートブラック」がパナソニック社のECO・VC表彰金賞を受賞

2010/11/05

賞を受ける三村明夫会長

新日本製鐵株式会社(社長:宗岡正二)は、平成22年11月5日、パナソニック株式会社(社長:大坪文雄)から「ECO・VC(Value Creation)賞金賞」を受賞いたしました。本賞は、パナソニック製品の部品・原材料で環境負荷とコスト低減に貢献した企業に贈られる賞で、当社は新たに開発した高性能で薄膜型の黒色電気亜鉛めっき鋼鈑「ジンコートⓇブラック」が評価されました。

当社が受賞したテーマは「プラズマテレビバックカバーへのジンコートⓇブラックの開発・導入」です。「ジンコートⓇブラック」は、当社のクロメートフリー電気亜鉛めっき鋼板「ジンコートⓇ21」をベース素材とし、その片方の鋼板表面上に黒色の塗料を薄く施した環境に優しい商品です。新開発した低温乾燥が可能な水系塗料を起用したことにより、従来の一般的な塗装鋼板と比べ約▼7~8割の薄膜化と、当社製造時におけるCO2発生量の削減(塗料乾燥時に発生する有機成分が少ないことから、塗料から発生するCO2は従来比1/100に低減等)を実現いたしました。

また、「ジンコートⓇブラック」は、電気亜鉛めっき鋼板製造設備(EGL)にてインライン一貫製造することで、従来の塗装鋼板における塗装工程を不要とし、省工程化(これにより、EGL以降で発生するCO2を従来比で約▼6割削減)を達成いたしました。加えて、当社の複数(広畑製鉄所と君津製鉄所)のラインで製造することにより、デリバリーの弾力性を確保できる体制を構築いたしました。
当社は、本商品の開発・導入による環境負荷低減・コスト削減への貢献を高く評価され、「ECO.VC活動金賞」を受賞することとなりました。

「ジンコートⓇブラック」は、家電やオフィス機器等多分野での適用拡大が期待されており、お客様の様々なニーズにお応えする環境対応型の新しいソリューション機能商品として、今後とも育んで行きたいと考えております。

【参考】クロメートフリー電気亜鉛めっき鋼板「ジンコートⓇ21」
 表面に薄く亜鉛めっきを施した鋼板の一種に電気亜鉛めっき鋼板があります。
 この製品は、開発当初より、その耐食性を維持・確保するために鋼板表面に6価クロムを
含有するクロメート処理を施すのが一般的でしたが、地球環境保全の観点から、環境負荷化学物質を含まない鋼板の要求の高まりを受け、当社が開発し平成12 年に発表したのが、
新日鉄のクロメートフリー電気亜鉛めっき鋼板「ジンコートⓇ21」です。
「ジンコートⓇ21」は、業界他社に先駆けて本格採用が進み、現在に至るまで、業界の定番人気商品として多くのお客様にご採用頂いています。

(お問い合わせ先)総務部広報センター TEL:03-6867-2135

以 上


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