インドでの自動車用鋼管事業の展開について

2010/10/19

 新日本製鉄㈱(以下、新日鉄)は、急速に経済成長を続けるインドの自動車用鋼管需要を確実に捕捉するため、インドで新たに自動車用鋼管事業を展開します。新日鉄の連結子会社で、タイを拠点とするサイアム・ニッポン・スチール・パイプ(新日鉄出資比率60.5%、以下、SNP)が主体となり、インド北部ラジャスタン州に、自動二輪・四輪用電縫鋼管の製造・販売体制を構築します。

 インドの自動車生産は、2009年実績で二輪が約1000万台、四輪が約240万台であり、今後も経済成長を背景とした伸長が見込まれています。これに伴いインドでは日系自動車メーカー各社が能力増強を進めており、当社が競争力を有するミドル・ハイグレード分野の鋼管需要が急速に拡大することが想定されます。

 新日鉄は、タイのSNPで確立した、海外でも他に類を見ない素材・造管から伸管・熱処理・部品加工までの『一貫製造モデル』を、インドネシア・ニッポン・スチール・パイプ(INP 2007年)、中国無錫日鉄(2011年予定)にも展開し、アセアン諸国及び中国において日系完成車・部品メーカー各社の多様化するニーズに応えながら、高精度・高品質の自動車用鋼管を安定供給しています。今後、インドにおいても、この『一貫製造モデル』を展開し、急拡大が見込まれる現地の自動車用鋼管の需要を確実に獲得し、利益成長を図っていきます。

<事業概要>
1.会社名:NIPPON PIPE INDIA PRIVATE LIMITED (今後変更予定)
2.資本金:約7億ルピー(約14億円)
3.出資構成:SNP 98%、トシダ工業㈱ 2%
4.所在地:ラジャスタン州ニムラナ工業団地内
5.事業内容:自動二輪・四輪向機械構造用鋼管の製造・販売
6.投資額:約15億ルピー(約30億円)
7.生産開始:2012年~切断・熱処理、2014年~造管以降一貫製造体制
8.生産能力:2012年~約800t/月、2014年~約2,000t/月
9.主要設備:2012年~切断・熱処理、2014年~電縫鋼管・冷牽
10.従業員数:2012年~約60名、2014年以降約300名


(お問い合わせ先)総務部広報センター TEL:03-6867-2135,2147

                             以 上

〈詳しい資料はこちら〉


このページの上部へ

ここからフッター情報です