発電設備の大規模増強・更新による製鉄所エネルギー体質の強化
2010/06/21
新日本製鉄株式会社は、製鉄工程で発生する副生ガスを活用した発電設備の大規模増強・更新を進めていきます。増強・更新にあたっては高効率発電設備を導入し、エネルギーコストの改善と省エネルギー・省CO2を進め、製鉄所エネルギー体質の一層の強化を図っていきます。
君津製鉄所・大分製鉄所では、高炉拡大改修、コークス炉新設等の一連の鉄源増強投資に伴い増加する副生ガスの有効活用を図るため、それぞれの共同火力会社(*1)において、高効率の副生ガス専焼ガスタービン複合発電設備を新設します。室蘭製鉄所では老朽化した自家発電設備の高効率化拡大更新を計画しています。
(*1)共同火力会社
君津共同火力㈱(東京電力㈱との折半出資会社)、
及び大分共同火力㈱(九州電力㈱との折半出資会社)
<投資概要>
(1)君津製鉄所
・実行主体:君津共同火力㈱
・設備概要:副生ガス専焼ガスタービン複合発電設備(*2) 1基新設
発電出力 152.9MW(メガワット) (1メガワット=1000キロワット)
・稼働時期:H24年6月予定(着工 H22年3月)
(2)大分製鉄所〔環境アセスメント中〕
・実行主体:大分共同火力㈱
・設備概要:副生ガス専焼ガスタービン複合発電設備(*2) 1基新設
発電出力 145MW
・稼働時期:H27年2月予定(着工 H24年10月予定)
(3)室蘭製鉄所〔計画中〕
・設備概要:再熱再生型汽力発電設備(*3)による高効率化拡大更新
発電出力 25MW x 3基 → 125MW x 1基
・稼働時期:H25年4月予定
(*2)副生ガス専焼ガスタービン複合発電設備
高炉ガスとコークス炉ガスの混合ガスを燃料としたガスタービンと、ガスタービンの排熱で発生させた蒸気による蒸気タービンを組み合わせた高効率発電設備
(*3)再熱再生型汽力発電設備
高圧タービンで仕事をした蒸気のボイラーでの再加熱(再熱)やタービン抽気による給水加熱(再生)により効率を高めた高効率蒸気発電設備
(お問い合わせ先)総務部広報センター TEL:03-6867-2135