新日鉄のスチールハウス、建築棟数累計1万棟突破~独自開発による耐火性能の向上、大臣認定取得等による利便性向上策が奏功~

2010/06/09

ブリヂストンサイクル社の福利厚生施設(社宅)

新日本製鉄(株)が展開する薄板軽量形鋼造(いわゆるスチールハウス工法)の「ニッテツスーパーフレーム工法(以下NSF工法)」による建築棟数が、1996年の工法提供開始後、累計で1万棟を突破しました。また、6月8日に、1万棟目にあたる、ブリヂストンサイクル株式会社の福利厚生施設(写真)が、竣工を迎えました。

新日鉄は、1996年にスチールハウス事業、2階建て・準耐火建築物への部材提供を開始しました。その後、2005年に3階建て1時間耐火建築物の建設を可能とする設計法及び部材を開発する等工法の競争力を高める独自開発を進め、2008年には構造計算に関わる審査を簡略化(構造計算適合性判定が不要)できる国土交通大臣認定(建築基準法施行規則第1条の3第一項による図書省略認定)を取得致しました。
当社は、約70社に及ぶ住宅メーカーや建築事業者、設計事務所等のNSF工法契約者に対し、当社の所有する同工法の認定や評定を利用いただくとともに、部材の提供を行い、全国でNSF工法による建物が建設されてきました。
この間、建築物の用途も広がり、当初の一般戸建住宅から、耐火建築を中心とする賃貸マンションやロードサイドの商業店舗等の事業用途に拡大し、最近では寮・社宅等の福利厚生施設や、高齢者向けの老人介護施設等への適用が進んでおります。

1万棟目にあたる、ブリヂストンサイクル(株)の福利厚生施設(社宅と独身寮)は、埼玉県上尾市に建設され、6月8日に竣工を迎えました。同工法の、短工期で経済性に優れる点に加え、省資源・省エネルギーであること等が評価され、2008年に竣工したブリヂストン株式会社の福利厚生施設(独身寮:滋賀県)に引き続き採用されました。
今回の同施設には、環境負荷の低いNSF工法と共に、大日本印刷(株)が開発・展開しているEB(電子線)によって傷・汚れに強く美しさが長持ちする床用の内装材等も採用されるなど、環境に配慮した快適な住空間が長期間維持されるような工夫がされています。

当社は今後とも、契約者との連携を強化しながら、NSF工法の開発・普及を通じ、経済的で、省資源、省エネルギー性に優れた建築物を社会に提供する一役を担い続けてゆきたいと考えております。

(*)ニッテツスーパーフレーム工法とは:2001年に告示化された「薄板軽量形鋼造告示」に則った枠組壁工法。スチールハウス協会が普及促進をはかってきた「KC型スチールハウス」を、新日鉄独自の開発により防耐火・遮音・温熱性、耐久性など諸性能を大幅に向上させた工法。同工法には、先端技術である、1時間耐火認定、3階建設計法、遮熱仕様、遮音仕様が織り込まれている。同工法は、外壁パネル及び床パネルの構造面材及び外壁材に高炉スラグを主原料とした窯業系面材を使用し、躯体構造用の薄板軽量形鋼とともに、主要構造に循環環境型部材を活用した環境適合型工法。鉄骨造と外張断熱通気工法の組み合わせにより、耐久性・耐震性・省エネルギー性などの住宅性能において、優れたパフォーマンスを発揮する。

<物件概要:写真>
 新日鉄のスチールハウス1万棟目となった、ブリヂストンサイクル社の福利厚生施設(社宅)

・埼玉県上尾市、3階建70戸(社宅:2LDK 30戸、独身寮1LDK 40戸)
 延床面積 3,339㎡
・施主:ブリヂストンサイクル株式会社
・設計・施工:サンエス建設株式会社
・工期:2009.12着工~2010.6完工

問い合わせ先 : 薄板営業部住宅建材開発グループ tel. 03-6867-5325
juhtaku@nsc.co.jp までお問い合わせください


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