鉄源競争力の強化投資について~君津製鉄所高炉改修と名古屋製鉄所コークス炉新設~

2010/04/01

君津製鉄所第2高炉

次世代製造技術を世界初導入した大分第5コークス炉

 新日鉄は、君津製鉄所と名古屋製鉄所の鉄源工程における大型設備投資を決定しました。君津製鉄所第2高炉の改修と名古屋製鉄所第5コークス炉の新設(現行第3コークス炉からのスイッチ)を行います。グローバルな大競争時代の到来に対し、当社の鉄源ミルである大分製鉄所での世界最大ツイン高炉体制の構築、大幅な省CO2を実現する次世代型コークス炉の新設に続き、君津・名古屋両鉄源ミルでの投資により、高級鋼を中心とした総合力No.1鉄鋼会社の基礎となる世界トップクラスの鉄源競争力の実現を目指します。

1.君津製鉄所第2高炉の改修
 火入れから稼働15年が経過した君津第2高炉を拡大改修します。拡大改修により出銑能力の上方弾力性を確保することで、アジア中心に拡大する鉄鋼需要に対応する体制を整えるとともに、全社の高炉で資源劣質化対応力向上、低還元材比操業などのコストミニマムを追求します。

<改修工事の概要>
炉容積:約4,500m3(現状、3,273m3)
火入れ時期:平成24年度1/四期
投資額:約400億円

2.名古屋製鉄所第5コークス炉の新設
 最老朽炉である名古屋第3コークス炉のリフレッシュ対策として、第5コークス炉を新設します。新コークス炉の立ち上げと並行して第3コークス炉を休止します。新コークス炉には、大分製鉄所第5コークス炉で世界初導入した次世代コークス製造技術「SCOPE21」(※)を導入します。次世代型コークス炉は大分に続き2基目となります。当社は、他社に先駆け、最先端技術を相次ぎ導入し、大幅な省エネルギー、省CO2と劣質資源への対応力強化を図っていきます。

<第5コークス炉の概要>
能力:100万トン/年(64門) 
稼働時期:平成25年3月予定
投資額:約600億円

(※)SCOPE21
 Super Coke Oven for Productivity and Environmental
 EnhancementToward the 21st Century

・鉄鋼業を取り巻く資源・エネルギー問題への対応力強化等を目的に、経済産業省管轄の国家プロジェクトとして開発された技術。
(平成6年以降、パイロットプラントでの実証も含めた10年間にわたる開発の成果)
・世界初導入の当社大分製鉄所5コークス炉は、平成20年5月より順調に稼働中。
・原料炭の事前急速加熱によるコークス品質向上及びコークス製造時間短縮などの革新的技術により、大幅な生産性向上(省エネルギー・省CO2)と、従来にないレベルでの低品位原料炭の利用拡大を実現。


(お問い合わせ先)総務部広報センター TEL:03-6867-2135, 2146, 2147


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