松菱金属工業株式会社と新三光製線株式会社の合併について ～東日本地区における特殊鋼棒線二次加工事業の更なる基盤強化～
2010/02/04
新日本製鐵株式会社
松菱金属工業株式会社
新三光製線株式会社
このたび、新日本製鐵株式會社（以下、「新日鉄」）、松菱金属工業株式会社（以下、「松菱金属」）、新三光製線株式会社（以下、「新三光製線」）は、特殊鋼棒線二次加工分野（冷間圧造用鋼線・磨棒鋼）における新日鉄のグループ競争力強化の一環として、新日鉄の連結子会社である新三光製線を、同じく連結子会社である松菱金属に吸収合併させることで、新三光製線の筆頭株主である㈱メタルワン（以下、「メタルワン」）を含め、合意いたしました。
１．松菱金属による新三光製線の吸収合併の目的
新日鉄グループは、これまで連結経営の観点から、グループ会社の収益力と競争力を一層強化していくため、グループ会社の統合・再編等に取組み、事業戦略の効率的な推進体制を整備してまいりました。
こうした中、このたび、東日本地区における新日鉄グループの特殊鋼棒線二次加工分野の生産・販売拠点であり、連結子会社である新三光製線を、同地区における中核子会社の松菱金属に吸収合併させることとします。
新三光製線は、平成15年4月に、新日鉄、メタルワンほかの共同出資により、冷間圧造用鋼線及び普通鉄線の二次加工メーカーとして設立されました。その後、冷間圧造鋼線製造での技術力の早期レベルアップ及び競争力の一層の強化を図ることを目的として、平成17年10月に松菱金属が新三光製線へ資本参加（その結果、新三光製線は新日鉄の持分法適用関連会社から連結子会社となる）し、同年11月に松菱金属の長谷勝紀社長が同社代表取締役に就任いたしました。
その結果、新三光製線は、松菱金属が有する冷間圧造用鋼線の製造技術及び操業ノウハウの移転等により、品質競争力向上、製品の高級化及び競争力の向上を進展させてきました。また、松菱金属が太径冷間圧造用鋼線、磨棒鋼及び冷間加工素形部品を事業分野としているのに対し、新三光製線は細径冷間圧造用鋼線を主たる事業としているという両社の特長を活かしつつ、設備や人的リソースの柔軟かつ機動的な相互融通も図ってまいりました。
一方で、今後の特殊鋼棒線の主要需要分野である自動車産業の成長及び製品への要求 高度化等が進んでいく中、新日鉄グループとしては、松菱金属工業と新三光製線とが一体運営の下で、営業・技術面の連携を一層深化・加速させることが、東日本地区における特殊鋼棒線二次加工事業においてもっとも有効であると考え、両社を合併させることといたしました。
２．合併比率及び合併後主要株主
(1)合併比率
松菱金属工業は、普通株式150,287株を発行し、新三光製線の株主に対し、その有する株式一株につき、松菱金属工業株式187.858株の割合で交付します。尚、この株式交付比率は、算定の前提となる諸条件に重大な変更が生じたときは、当事会社間の協議により変更することがあります。
(2)主要株主
新日鉄50.8% メタルワン28.5%
３．合併の日程
平成22年 2月3日 吸収合併決議取締役会（松菱金属、新三光製線）
平成22年3月上旬（予定） 吸収合併承認株主総会（松菱金属、新三光製線）
平成22年4月1日（予定） 吸収合併の予定日（効力発生日）
４．合併当事会社の概要(平成21年9月30日現在)
○松菱金属工業株式会社（存続会社）
(1)事業内容 : 磨棒鋼、冷間圧造鋼線及び素形材の製造・販売
(2)設立年月日 ： 昭和22年8月5日
(3)本店所在地 ： 東京都羽村市神明台2-5-1
(4)代表者 取締役社長 ： 長谷 勝紀
(5)資本金 ： 473百万円
(6)発行済株式数 ： 7,060,000株
(7)売上高 ： 19,141百万円(平成20年度)
(8)決算期 : 3月31日
(9)大株主及び持株比率 : 新日本製鐵㈱ 51.0% ㈱メタルワン 27.9%
○新三光製線株式会社（消滅会社）
(1)事業内容 : 冷間圧造用鋼線の製造・販売
(2)設立年月日 : 平成15年4月1日
(3)本店所在地 : 千葉県木更津市築地6-1
(4)代表者 代表取締役社長 : 長谷 勝紀
(5)資本金 : 250百万円
(6)発行済株式数 : 1,000株
(7)売上高 : 5,198百万円(平成20年度)
(8)決算期 : 3月31日
(9)大株主及び持株比率 : ㈱メタルワン 36.0%、新日本製鐵㈱ 34.0%
松菱金属工業㈱ 20.0%
（本件に関するお問合せ先）
新日本製鐵㈱ 総務部広報センター ℡ 03-6867-2135
松菱金属工業㈱ 企画管理部 ℡ 042-554-4811
新三光製線㈱ 管理部 ℡ 0438-30-1735
以 上
