林地残材バイオマスの利用（石炭混焼）について

　新日本製鐵㈱棒線事業部釜石製鐵所（以下、釜石製鐵所）は、釜石市が実施する「緑のシステム創造事業」により新たに利活用可能となる間伐材・林地残材（以下、林地残材）を、石炭火力発電所（発電出力 149,000KW）で利用することと致しました。木質バイオマス資源である林地残材を石炭と混焼することにより、省エネルギー（輸入化石燃料である石炭使用量削減）と温室効果ガス削減を図ってまいります。
　
　釜石製鐵所は、経済産業省系補助事業である「林地残材バイオマス石炭混焼発電実証事業」の採択を受け、構内に林地残材の事前処理（受入・破砕・乾燥・保管）設備及び混焼設備を設置し、平成22年度下期から混焼を開始します。釜石製鐵所は、釜石地方森林組合から供給を受けた林地残材を破砕（チップ化）・乾燥処理し、同チップと石炭を混合・粉砕しボイラーで混焼することで（破砕・乾燥処理は新たに設立した事前処理共同出資会社の「三陸バイオマス㈱」が実施。）、年間５千ｔ程度の林地残材を利用する計画です。
　
　木質バイオマス資源の利用は、製造業における省エネルギー、温室効果ガス削減にとどまらず、森林整備、林業振興、地域循環型社会構築、雇用創出、地域経済活性化等に大きく貢献することから、今後の利用拡大の可能性についても検討する予定です。


（お問い合わせ先）
・林地残材の利用（石炭混焼）に関して
　　棒線事業部釜石製鐵所総務部総務ｸﾞﾙｰﾌﾟ　　TEL：0193-24-2332
・釜石市の「緑のシステム創造事業」に関して
　　釜石市ホームページ
　　http://www.city.kamaishi.iwate.jp/index.cfm/10,11657,77,309,html

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