ベトナム初となる鋼矢板設計施工マニュアルを策定 ~潜在力あるベトナムの鋼矢板需要を掘り起こし~

2009/12/04

鋼矢板設計施工マニュアル

ベトナムホーチミンでのセミナー(11/25開催)

 当社は、このほど、港湾や鉄道などのインフラ整備が活発なベトナムにおいて建設用鋼材である鋼矢板の普及を図るべく、ベトナム政府機関・大学と連携して、ベトナム初となる鋼矢板設計施工マニュアルを作成しました。また、このマニュアルの完成を受け、去る11月23日、25日に、現地にて設計・施工関係者を対象に鋼矢板セミナーを開催し、本マニュアルの紹介及び当社の最新の鋼矢板の施工技術の紹介を行いました。

 当社はこれまで、ベトナム交通運輸大学(UNIVERSITY OF TRANSPORT AND COMMUNICATIONS 以下、UTC)とベトナム交通運輸省(MINISTRY OF TRANSPORT 以下、MOT)と連携し、ベトナムにおいて鋼矢板の普及を支援する活動を展開してきました。その一環として、2007年よりMOTの監修のもと、UTCと共同で鋼矢板設計施工マニュアルの作成を行い、本年完成しました。鋼矢板に関する統一的基準がない同国において、本マニュアルは設計・施工等に係る技術を初めて統一的に示したものであり、セミナー等でも高い評価を受けています。

 東南アジア諸国の中で長い海岸線を持つベトナムは、港湾整備や災害対策などのインフラ整備が活発化しており、岸壁や護岸等の用途に使用される鋼矢板の潜在需要が高いマーケットです。当社は、本マニュアルによって拡大が期待される鋼矢板需要を、工法等のソリューション提案を含め、確実に捕捉していきます。

○鋼矢板設計施工マニュアル
 MOT監修のもと、UTCと共同制作。鋼矢板の設計・施工の考え方や具体的な事例等を総括的かつ具体的に紹介。設計では、ベトナムの既設構造物の設計実績等との整合性を図るべく、日本とは異なる限界状態設計法の考え方や設計例等を提示。本文はベトナム語・英語で併記。

○鋼矢板セミナー
 当社とUTCの共催で、11月23日に同大学ハノイ校で、25日に同ホーチミン校で開催。MOTや現地コンサルタント、施工者など、ハノイで約125人、ホーチミンで約160人が参加。セミナーにはMOT 科学技術庁Hoang Ha長官、同国土木分野の第一人者であるハノイ大学Le Van Thuong名誉教授も参加。セミナーでは鋼矢板設計施工マニュアルを紹介。併せて当社のハット形鋼矢板とH形鋼を組み合わせたハットH工法等の最新の鋼矢板の施工技術を紹介。


(お問い合わせ先)
 総務部広報センター TEL:03-6867-2135
 建材開発技術部海外建材技術グループ TEL:03-6867-6355


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