インドネシア　ブリキ製造・販売会社／ラティヌサ社への出資・経営権取得について　～成長するアジア市場における容器用鋼鈑／ブリキ事業の強化・発展～

　新日本製鐵株式会社（所在地：東京都千代田区、社長：宗岡正二、以下「新日鉄」）は、グローバルプレーヤー戦略の一環として、アジアにおける旺盛な容器用鋼板（主に食缶・飲料缶向け）／ブリキ需要を確実に捕捉することを目的に、PT Latinusa社（所在地：インドネシア、以下「ラティヌサ社」）へ出資を行うことと致しました。これに伴い、当社はラティヌサ社の経営権を取得し、同社は新日鉄の連結子会社となる予定です。

　今般、インドネシアの国営製鉄会社であるPT Krakatau Steel社（以下「クラカタウ社」）は、ブリキ製造・販売子会社であるラティヌサ社の民営化を目指し、一般市場への株式公開手続きを進めると同時に、戦略的パートナーになりうる関係先に対して、入札による株式売却を実施しました。新日鉄は、三井物産㈱・㈱メタルワン・日鐵商事㈱とともにコンソーシアムを組成してこの入札に応じ、４社合計で、株式公開後の５５％に相当するラティヌサ社株をクラカタウ社から取得することで合意し、本日、株式売買契約を締結致しました。新日鉄は、４社間のコンソーシアム内で過半数となる３５％を保有し、ラティヌサ社を連結子会社とする予定です。

　新日鉄は、ブリキ原板の安定供給、技術指導等を通じ、ラティヌサ社の競争力を強化して、伸長するインドネシア内需の確実な捕捉を目指すとともに、当社の日本国内における製造拠点、及びグループ会社である広州太平洋馬口鐵有限公司（略称：ＰＡＴＩＮ　所在地：中国）、Siam Tinplate Co., Ltd.（略称：ＳＴＰ　所在地：タイ）につづき、インドネシアにおける容器用鋼板／ブリキ製造拠点を確立・強化することによって、成長するアジア市場でブリキ事業を着実に発展させてまいります。



（参考１）コンソーシアムのシェア配分
　　新日本製鉄㈱　　３５％
　　三井物産㈱　　　１０％
　　㈱メタルワン　　　５％
　　日鐵商事㈱　　　　５％

（参考２）ラティヌサ社の概要　（正式名称：PT PELAT TIMAH NUSANTRA）
　　設　立　：1982年
　　代表者　：President Director Ardhiman TA
　　所在地　：ジャカルタ　（本社）　チレゴン（ジャカルタ西　約100km）
　　資本金　：1019億ルピア（約10億円　100ﾙﾋﾟｱ/円）
　　事業内容：ブリキ
　　決算期　：12月末
　　売上高　：1兆4659億ルピア（約147億円　100ﾙﾋﾟｱ/円　2008年12月期）　
　　株　主　：P.T.KRAKATAU STEEL：93.9%　他：6.1%

（参考３）クラカタウ社の概要（正式名称：PT KRAKATAU STEEL）
　　設　立　：1971年
　　代表者　：President Director Fazwar Bujang
　　所在地　：ジャカルタ　（本社）　チレゴン（ジャカルタ西　約100km）
　　資本金　：2兆ルピア（約200億円　100ﾙﾋﾟｱ/円）
　　事業内容：薄板・ブリキ・亜鉛メッキ・棒線・鋼管
　　決算期　：12月末
　　売上高　：20兆ルピア（約2000億円　100ﾙﾋﾟｱ/円　2008年12月期）
　　株　主　：国営資本：100%


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