2008年度版「環境・社会報告書―Sustainability Report-」の発行

2008/10/01

○今般、「環境・社会報告書―Sustainability Report-2008」を発行する運びとなりました。「アニュアルレポート2008」(9月発行)と併せて、「環境・社会・経済」をカバーする“CSR報告書“としてご覧ください。

○本年度版の主な特徴と内容は下記の通りです。

1.社長の「トップステートメント」のなかで、独占禁止法違反と品質管理法令違反に関連してグループ全体での内部統制システムの見直し・改善を図ることを述べ、また、より良い地球環境の創造に向けて新日鉄が推進する「3つのeco」、鉄鋼業界が世界規模で進めている国際的な枠組み(グローバル・セクトラル・アプローチ)、抜本的なCO2削減に向けた革新的な製鉄プロセス(COURSE50)の開発着手について報告しました。また、環境・防災マネジメントに関して八幡製鉄所コークス工場のベルトコンベア・コークスガス配管火災事故の状況について説明するとともに、今後の再発防止に向けての決意を表明しました。

2.環境報告・社会性報告の主な内容
(1)地球温暖化対策の推進
①新日鉄グループとして2007年度のエネルギー消費量は対1990年度比▲6.3%削減、CO2排出量は同▲7.1%削減の69.5百万トンとなりました。昨年同様、関連電炉会社等5社を含むグループとして報告を行っています。
②次世代コークス製造技術(「SCOPE21」)を導入した大分製鐵所第5コークス炉の建設など生産工程でのCO²の排出量削減、日本鉄鋼業の優れた環境・省エネ技術の海外移転、鉄鋼連盟として長期的な視野で進める革新的な製鉄プロセス(COURSE50)の研究開発着手について、社長の「トップステートメント」を敷衍して重点的に記載しました。
③環境ソリューションとして、鉄以外の各事業セグメント会社の環境に対する取組みに関するページを増やしました。
(2)循環型社会構築への参画
①社内の副産物(ダスト・スラッジ)のリサイクルに関して、回転炉床式還元炉(RHF)の君津3号機の稼働、広畑3号機の稼働予定による鉄ダスト系副産物の全量再資源化の体制整備について記載しました。
②社会や他産業から発生する副産物のリサイクルに関して、2008年5月に、ケミカルリサイクルによる廃プラスチックの再資源化累計100万トンを達成しました。
③2007年度の環境保全コストは、廃水処理対策、大気汚染防止策としての粉じん対策の強化や、鉄鋼の生産増による副産物のリサイクルを進めた結果、合計で551億円とほぼ昨年(555億円)同様の規模でした。
(3)社会性報告 (昨年同様、ステークホルダーごとの取組みを記載しました)
①社会的責任と信頼・・・内部統制・リスク管理体制と取組み、コンプライアンス情報・教育、環境・防災教育など
②株主・投資家の皆様とともに・・個人株主説明会・製鉄所見学会、HP「投資家・株主情報」・株主特典の充実など
③お客様・調達先の皆様とともに・・品質保証・品質管理、サプライチェーンマネジメント、原料輸入国(豪州)との交流など
④従業員とともに・・・人材育成・人事処遇、次世代支援やシニア雇用制度、福祉休暇制度、アスベスト対策など
⑤地域社会とともに・・・新入社員による植樹、新日化によるNBC災害対策での地域協力など
⑥未来を担う子どもたちとともに・・・たたら製鉄実験、環境教育、インターンシップなど
⑦社外団体・NGOとともに、⑧さまざまなコミュニケーション活動、⑨社外からの表彰、など

3.その他
(1)表紙及び中扉のデザインは、当社が鉄鋼業という動脈産業でありながら、同時にリサイクルという静脈産業の役割も果たして地球環境対策に貢献していくこと、この取組みは皆様一人ひとりの手に支えられていることを表現しています。
(2)当社が会社発足直後から始めた「郷土の森づくり」と、近年全国で進めている鉄鋼スラグを活用した“磯焼け”改善プロジェクト「海の森づくり」について、巻末特集で紹介しました。
(3)昨年同様、国内林業の活性化と地球温暖化対策を意識して、国産間伐紙を使用しています。

*発行予定部数は2万4千部。当社のホームページを通じて公開。英語版は11月初旬目処に完成予定。
*当社ホームページ(「環境経営」)http://www.nsc.co.jp/eco/report/index.html
 
            (問い合わせ先)環境部 能勢(のせ)   TEL 03-3275-5356
                           篠上(しのがみ) TEL 03-3275-6099          


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