浅草寺本堂に新日鉄のチタンが採用
2008/09/03

新日本製鐵株式会社(社長:宗岡 正二)は、建築物の屋根・外装へのチタンの適用・拡大を推進しておりますが、このほど浅草寺本堂の屋根用としてチタン15トン(約3100㎡)を受注しました。チタン本瓦葺きが、浅草寺宝蔵門に続いて、本堂でも採用されることとなりました。
本件は、浅草寺本堂の耐震強度を上げるための改修工事に伴うもので、「多くの人が訪れる場所だけに、災害に強いものを」との施主の意向で、従来の瓦から、軽量で耐久性に優れる「新しい素材」チタンに50年ぶりに葺き替えられることになったものです。
寺社仏閣分野でのチタンの適用は20年ほど前から始まりました。「チタンの本瓦葺き」は、当社が開発した良加工性チタンを使用して実現した新製品で、これまでの銅からの葺き替えだけでなく、伝統的な日本瓦からチタンへの葺き替え需要が今後増えてくるものと期待されます。
<今回受注物件の概要>
・物件名 「浅草寺本堂外部改修工事」
・場所 東京都台東区浅草
・施主 宗教法人 浅草寺
・設計・施工 清水建設株式会社
・屋根施工 株式会社カナメ
・施工面積 3096.8㎡
・チタン使用量 15トン(アルミナブラスト仕上げ*)
・着工 2009年2月
・完工予定 2010年11月
*日本瓦の風合いをだすために、アルミナをチタン表面に投射して微細な凹凸をつける表面処理方法
(お問い合わせ先)総務部広報センター TEL:03-3275-5021、5024