2007年度版「環境・社会報告書―Sustainability Report-」の発行

2007/09/11

○今般、「環境・社会報告書―Sustainability Report-2007」を発行する運びとなりました。「アニュアルレポート」(8月上旬発行済)と併せて、「環境・社会・経済」をカバーする“CSR報告書“としてご覧ください。

○本年度版は、「環境」と「社会」に関するバランスの取れた枠組みを維持しつつ、地球温暖化対策がG8等での政治課題になりつつあることを踏まえて、社長の「トップステートメント」ほかで、2013年以降のポスト京都議定書に向けて当社をはじめ鉄鋼業界が目指している革新的な技術開発や技術移転に関する国際的な取組み(セクトラル・アプローチ)について重点的に記載しました。そのほか、主な特徴は下記の通りです。

1.トップステートメントのなかで、2030年に向けた環境・エネルギービジョンの実行状況をフォローし、地球温暖化に関する自主行動計画に基づく省エネルギーの取組みに加えて、IISIやアジア太平洋パートナーシップ(APP)を通じた技術開発・技術移転に関する取組み(セクトラルアプローチ)、中国での技術移転・CDMプロジェクトなどの国際的な協力について重点的に述べ、当社の取組みに対する国際的な高い評価についても言及しました。

2.環境報告
(1)地球温暖化対策の推進
①新日鉄グループとして2006年度のエネルギー消費量は対1990年度比▲9.1%削減、CO2排出量は同▲9.8%削減の67百万トンとなりました。昨年同様、関連電炉会社等5社を含むグループとして報告を行っています。
②中国でのフロン処理CDM・省エネCDM事業の推進について記載しました。
③主要な事業セグメント会社ごとに、環境ソリューションに関するトピックスを掲載しました。
(2)循環型社会構築への参画
①社会や他産業から発生する副産物のリサイクルに関して、2006年度は、廃プラスチックについては5箇所の製鉄所で全国回収量の約3割にあたる17万トンを再資源化し、廃タイヤについては広畑製鉄所で全国発生量の約8%にあたる約8万トンを再資源化しました。
②1999年から8年間のリサイクル対策設備投資累計額は380億円強となりました。
(3)リスクマネジメント・環境会計
①環境・リスクマネジメントの強化に関連して、地震・防災対策についても記載しました。
②2006年度の環境保全コストは、大気汚染防止策としての粉じん対策の強化や、鉄鋼の生産増による副産物のリサイクルを進めた結果、合計で555億円と昨年(536億円)比増加しました。

3.社会性報告 (昨年同様、ステークホルダーごとの取組みを記載しました)
(1)社会的責任と信頼・・・内部統制・リスク管理体制と取組み、コンプライアンス、環境・防災教育など
(2)株主・投資家の皆様とともに・・株主通信の発行、個人株主のIR説明会・製鐵所見学会、アンケートの実施など
(3)お客様・調達先の皆様とともに・・品質保証体制、サプライチェーンマネジメント、原料輸入国(豪州)との交流など
(4)従業員とともに・・・人材育成・人事処遇、次世代支援やシニア雇用制度、福祉休暇制度、アスベスト対策など
(5)地域社会とともに・・・地域の方々と研究所の交流、鉄鋼スラグなどによる磯焼け改善など
(6)未来を担う子どもたちとともに・・・たたら製鉄、環境教育、インターンシップなど

4.その他
(1)表紙及び中扉のデザインは、当社が鉄鋼業という動脈産業でありながら、同時にリサイクルという静脈産業の役割も果たして循環型社会の構築と水素社会の実現に貢献していくという、21世紀型の新たな社会システムデザインを表現しています。
(2)全体的に文字を大きくし、文字数を削減し、レイアウトに余裕を持たせ、環境データ集を巻末にまとめて記載するなど、さらに“親しみやすく、読みやすい”編集を心がけました。
(3)昨年同様、国内林業の活性化と地球温暖化対策を意識して、国産間伐紙を使用しています。

*発行予定部数は2万4千部。当社のホームページを通じて公開。英語版は11月初旬目処に完成予定。
*当社ホームページ(「環境経営」)http://www0.nsc.co.jp/kankyou/
 
(本件に関する問い合わせ先)
新日本製鐵株式会社 
環境部
能勢(のせ)   TEL 03-3275-5356
篠上(しのがみ) TEL 03-3275-6099 

以 上


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