環境・社会報告書~Sustainability Report~2006年度版発行

2006/09/26

○本日、「環境・社会報告書―Sustainability Report-2006」を発行致します。昨年同様、「環境」をメインとし、「社会性報告」について、「アニュアルレポート」(近日発行)と連携して、全社的、多面的な視点でとりまとめました。「経済」の側面に関する「アニュアルレポート」と併せて、「環境・社会・経済」をカバーする“CSR報告書“としてご覧頂けるようにしました。

○本年度版の主な特徴は、以下の通りです。
1.トップステートメントの中で、2030年に向けた環境・エネルギーロードマップの実行状況をフォローし、省エネルギーやクリーンエネルギーへの取組み、中国に対する環境技術協力、アジア太平洋パートナー
シップ(APP)、CDMプロジェクトなど国際的な協力について重点的に報告しました。

 2.環境報告
(1) 地球温暖化対策の推進
①新日鉄グループとして2005年度のエネルギー消費量は対1990年度比▲9.5%削減、CO2排出量は▲9.6%削減の65百万トンとなりました。
なお当社と生産面で密接な関連をもつ関連電炉会社4社を含むグループとして報告を行っています。
②中国でのフロン処理CDM事業の推進、省エネCDM事業の推進について記載しました。
(2) 循環型社会構築への参画
①社会や他産業から発生する副産物のリサイクルに関して、廃プラスチックは八幡の増強、大分での新設により2005年度は全国回収量の約32%にあたる19万トン再資源化、廃タイヤについては、広畑で全国発生量の約9%にあたる約9万トンを再資源化しました。
②1999年から7年間のリサイクル対策設備投資累計額は360億円強となりました。
③PCBやアスベストなど処理困難物の無害化の取組み、環境・防災リスクマネジメントの強化など。
(3) 環境会計
①2005年度の環境保全コストは、大気汚染防止策としての粉じん対策の強化や、鉄鋼の生産増による副産物のリサイクルを進めた結果、合計で536億円と昨年(493億円)比増加しました。

3.社会性報告 (昨年同様、ステークホルダーごとの取組みを記載)
(1) 社会的責任と信頼
・内部統制・リスク管理体制、環境・防災教育、コンプライアンス情報など
(2) お客様・調達先の皆様とともに
・品質保証体制、サプライチェーンマネジメント、資機材購入方針とグリーン購入など
(3) 従業員とともに
    ・次世代支援やシニア雇用制度、福祉休暇制度など人事諸施策、アスベスト対策など
(4)未来を担う子どもたちとともに
  ・中学生との交流、「ものづくり」教育を通じた社会貢献、インターンシップなど

4.その他
(1) 本年の表紙及び中扉のデザインは、昨年に引き続き、当社が鉄鋼業という動脈産業でありながら、同時にリサイクルという静脈産業としての役割を果たして循環型社会の構築と水素社会の実現に貢献していくという、21世紀型の新たな社会システムデザインを表現しています。
(2) トップステートメントの文字を大きくし、コラムや扉にイラストを起用するなど、親しみやすい・
読みやすい編集を心がけました。
(3) 昨年同様、国内林業の活性化と地球温暖化対策を意識して、国産間伐紙を使用しています。

*発行予定部数は2万4千部。当社のホームページを通じて公開。英語版は11月初旬目処に完成予定。
*当社ホームページ(「環境経営」)http://www0.nsc.co.jp/kankyou/index.html

問い合わせ先:環境部 TEL 03-3275-7567、6099


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