朝日工業株式会社殿向け電気炉ダスト処理設備(RHF設備)の受注について

2006/02/06

新日本製鐵株式会社(社長 三村明夫)プラント・環境事業部 と 三菱商事株式会社(社長 小島 順彦)は、このたび朝日工業株式会社殿から電気炉ダスト処理設備(RHF設備)を共同で受注しました。

現在、電気炉ダストは主に工場外に輸送し亜鉛精錬業者にて委託処理されていますが、処理価格の高騰により、ダスト処理は電炉業界の課題となっています。RHF設備は、工場内でのダスト処理であるため、ゼロエミッションが可能となり、鉄に加えて亜鉛も再資源化できる設備として注目を集めています。

今回のRHF設備は、ダストと還元剤を混錬・成型し、回転炉床炉にて高温・短時間で還元処理するものです。
還元された鉄は、還元鉄(DRI)として電気炉にリサイクルされ、副産物として排ガス中の二次ダストから回収される酸化亜鉛が有価な亜鉛原料として外販されます。
このたびの受注は、「環境経営」を基本方針とする朝日工業株式会社殿に、当社のRHF設備が高く評価されたものです。

新日鉄/プラント・環境事業部としては、新日鉄住金ステンレス株式会社殿向け(ステンレス電気炉ダスト用)、新日鉄君津製鉄所向け(高炉・転炉ダスト用)に続き、RHF設備としては3基目の案件となります。 特に今回行うRHF設備の普通鋼電気炉ダストへの適用は日本国内で初めてであり、オンサイト処理プロセスとして、電炉業界への普及が期待できます。
今後、RHF設備を電炉顧客向け環境商品の中核に位置付け拡販するとともに、電気炉排ガス対策、電気炉炉前作業環境対策、スラグ処理等の環境商品にも一層注力して参ります。

(設備能力) 処理能力 : 電気炉ダスト1万トン/年
(スケジュール) 設備稼働開始 : H19年3月予定

(RHF -Rotary Hearth Furnace-プロセスとは)
RHFプロセスは、石炭と粉鉄鉱石を混合した成型物をドーナツ状の回転炉床上に敷き詰め、バーナーで高温加熱し極短時間で酸化鉄の還元を完了できるものです。 この還元鉄製造技術を応用し、製鉄所で発生する酸化鉄・酸化亜鉛・酸化ニッケル等を含むダストを、高温・短時間で還元処理することにより、経済的なリサイクルとゼロエミッションを可能としたものです。 

問い合わせ先
新日鉄エンジニアリング(株)広報室 TEL03-3275-6030


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