中国におけるフロン処理CDM事業の取り組みについて

2005/10/20

新日本製鐵株式会社
三菱商事株式会社

新日本製鐵(新日鐵)、三菱商事は共同で、地球温暖化ガス削減に向けて、中国において世界最大のクリーン開発メカニズム(CDM)事業に取り組むこととしており、この度中国側パートナーが同国政府に承認申請を行いました。

フロン(HCFC22)製造過程で発生し、大気中に放散されている副生ガス(HFC23)は、京都議定書において温暖化効果が高いガスとして指定されています。 本事業はCDM制度に基づき、この副生ガスを分解処理する事により排出権として取得し、販売するものです。排出権取得量は二酸化炭素換算で年間約10百万トンとなります。分解処理プラントの稼動は2007年中頃を予定しており、京都議定書第一約束期間終了の2012年末迄の期間における排出権取得総量は約55百万トンとなり、世界最大のCDM事業となる見込みです。

本事業は、山東省にある中国最大のフロン製造メーカー、山東東岳化工股分有限公司(以下、東岳化工)が事業主体となり、新日鐵は副生ガス分解処理プラントのエンジニアリング及び、主要機器の供給を行い、事業形成初期段階から東岳化工を支援するとともに、三菱商事はCDM事業形成における支援業務を受け持っております。 三社は、本事業を通じて地球環境問題への貢献を目指しています。

排出権については、新日鐵がその一部を購入するとともに、三菱商事は、独自のネットワークを生かしてCO2削減を必要とする企業に販売する計画です。

今後は、日中両政府の承認及び国連CDM理事会への登録を経て事業化を進めていき、最終契約は国連CDM理事会登録後を予定しております。


[本件に関する問い合わせ]
新日本製鐵株式会社 広報センター 中島
TEL:03-3275-5023
三菱商事株式会社 広報部 橋本
TEL:03-3210-3448


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