鉄鋼圧延用鋳造ロール製造・販売の共同事業化について
2005/09/28
新日本製鐵㈱(所在地:東京都千代田区、社長:三村 明夫、以下 新日鉄)と住友金属工業㈱(所在地:大阪市中央区、社長:友野 宏、以下 住友金属)は、来年4月より、新日鉄100%子会社の日鉄ハイパーメタル㈱(所在地:福岡県北九州市戸畑区、社長:長谷 政孝、以下ハイパーメタル)と住友金属100%子会社の㈱カントク(所在地:和歌山県和歌山市、社長:井上 純、以下カントク)の圧延用鋳造ロールの製造・販売事業を統合し、共同事業化する基本方針に合意いたしました。
圧延ロールは鋼板の品質や生産能力を左右する重要な資材であり、製鉄事業にとって競争力ある圧延ロールを安定的に調達できる体制を強化することが必要と考え、両社の圧延ロールの製造・販売事業の強化を検討してきました。
具体的な施策としては、現在、両社それぞれが持つ工場(ハイパーメタル:戸畑、カントク:和歌山)を、共同事業化後に、戸畑工場に統合することとし、和歌山事業所から戸畑工場への設備の移管、戸畑工場で若干の設備増強を実施し、戸畑工場のネック工程を解消することで、一貫生産能力を向上させます。
加えて、両社技術の融合により、一層品質を向上させるとともに、技術開発力を強化し、新日鉄・住友金属のみならず、内外の製鉄会社に品質・サービスともに従来以上に充実した圧延ロールを提供してまいります。
なお、カントクの「圧延用鍛造ロール」の製造・販売事業は、引き続き、住友金属・カントクにて事業展開してまいります。
新日鉄と住友金属は、連携施策をさらに拡充・深化させ、各々一層のメリット拡大を図ってまいります。
以 上
本件に関するお問い合わせは、以下にお願いします。
新日本製鐵㈱ 総務部広報センター TEL03-3275-5023
住友金属工業㈱ 広報・IR部広報グループ TEL03-4416-6115
(参考)
日鉄ハイパーメタル㈱
本 社: 福岡県北九州市戸畑区大字中原46-59
設立時期: 平成13年12月
株主構成: 新日本製鐵㈱ 100%
資本金: 3.8億円
社 長: 長谷 政孝
事業内容: 鉄鋼圧延用鋳造ロールの製造・販売
売上高: 53億円(H17年3月期)
生産量: 11,900t(H17年3月期)
従業員: 180名
㈱カントク
本 社: 和歌山県和歌山市湊1850番
設立時期: 平成15年12月
株主構成: 住友金属工業㈱ 100%
資本金: 1.6億円
社 長: 井上 純
事業内容: 圧延用鋳造及び鍛造ロールの製造・販売、ロール整備
売上高: 48億円(H17年3月期) うち鋳造ロール 19億円
生産量: 7,200t(H17年3月期)うち鋳造ロール 3,500t
従業員: 160名 うち鋳造ロール 約30名
統合新会社(仮称:日鉄住金ロールズ㈱)
本 社: 福岡県北九州市戸畑区大字中原46-59
株主構成: 新日本製鐵㈱ 80%、住友金属工業㈱ 20%
事業内容: 鉄鋼圧延用鋳造ロールの製造・販売
売上高: 約80億円(H19年3月期見通し)
生産量: 約15,000t