環境・社会報告書~Sustainability Report~ 2005 発行

2005/09/13

○企業の社会的責任(CSR)の取組みに注目が集まる中で、本年は、従来の「環境報告」に加えて、様々なステークホルダーに対する当社の活動を多面的にご紹介することとし、「社会性報告」の
側面を大幅に拡充して、タイトルを「環境・社会報告書―Sustainability Report-2005」としました。「経済」の側面に関する「アニュアルレポート」(9月下旬発行予定)と併せて、「環境・社会・経済」をカバーする”CSR報告書”としてご覧頂けます。

○本年度版の主な特徴は、以下の通りです。
1.社長ステートメントの中で、企業理念の制定ならびに社員行動指針の策定について述べ、「2030年の環境・エネルギーロードマップ」の実行状況をレビューし、「日中鉄鋼業環境保全・省エネ先進技術交流会」による中国に対する環境技術協力について述べました。

 2.環境報告
(1) 地球温暖化対策の推進
①2004年度はエネルギー消費量を▲7.8%削減(CO2排出量は、2004年度で対1990年度比▲6.2%削減、当社のCO2排出量は61百万トン)。
参考:2004年度の当社粗鋼生産量(3043万トン)は、1990年度(2899万トン)比+5%増
(2) 循環型社会構築への参画
①廃プラスチック、廃タイヤなど社会や他産業から発生する副産物のリサイクルに関する記載を拡充。1999年から6年間のリサイクル対策設備投資累計額は330億円強。
②2004年度は廃プラを16万トン再資源化、2005年度は八幡の増強、大分での新設により、全国回収予定量の約38%にあたる22万トンの処理能力。
(3)環境会計
①2004年度の環境保全コストは、設備投資額341億円が昨年(184億円)比大幅増。特にリサイクル設備投資が136億円と大幅増(昨年12億円)、他の環境設備投資、省エネルギー投資の累計額と併せて判り易くグラフ表示。

3.社会性報告 *大幅に拡充(昨年対比+8ページ増。4ページ、4項目⇒12ページ、9項目)
(1) 社会的責任と信頼
・「企業理念」「社員行動指針」制定、内部統制・リスク管理体制、コンプライアンス情報
(2) お客様・調達先の皆様とともに
・品質保証体制、サプライチェーンマネジメント、など。
(3) 株主・投資家の皆様とともに
・株主還元(配当方針)、情報開示(四半期開示の導入)、国内外IR説明会開催、など
(4) 従業員とともに
    ・人権尊重、次世代支援やシニア雇用制度など人事諸施策、アスベスト問題への対応、など

4.その他
(1)本年の表紙は、当社が鉄鋼業という動脈産業でありながら、同時にリサイクルという静脈産業としての役割を果たしつつ循環型社会の構築と水素社会の実現に貢献していく企業グループであるという、21世紀型の新たな社会システムデザインを表現しました。
(2)昨年同様、国内林業の活性化と地球温暖化対策を意識して、国産間伐紙を使用しました。

発行予定部数は2万4千部。当社のホームページを通じて公開。英語版は10月末目処に完成予定。
*当社ホームページ(「環境経営」)http://www0.nsc.co.jp/kankyou/index.html

 問い合わせ先:環境部 TEL 03-3275-7567,6099
                           
 
        


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