自動車・電機・OA分野向け電気亜鉛めっき鋼板の「クロメート処理」製造中止について

2005/08/25

自動車・電機・OA分野向け電気亜鉛めっき鋼板の「クロメート処理」製造中止について

当社はこのほど、電機・OA・自動車分野に使われる電気亜鉛めっき鋼板(当社商品名;ジンコート)のクロメート処理の製造を、本年度末(2006年3月末)までに中止することを決定致しました。

当社の「耐食クロメート処理(略号;E処理)」「特殊クロメート処理(C処理)」に代表されるクロメート処理鋼板は、裸使用での優れた耐食性や、塗装密着性に優れた鋼板として、長年にわたり、電機・OA・自動車分野等においてご使用いただいて来ましたが、欧州の環境負荷化学物質の規制を図る「RoHS(廃電機電子製品指令)(*1)」及び「ELV(廃自動車指令)(*2)」の発効が近づいてきたことから、お客様でのクロメートフリー処理鋼板への切替が進み、当社の全出荷量の80%を超える部分がすでにクロメートフリー鋼板に切り替わりました。

環境負荷化学物質の使用を削減する視点から、クロメートフリー鋼板への切り替えが円滑に進められるように、このたび、電機・OA・自動車分野に使われるジンコートのクロメート処理の製造を中止することとさせていただきました。

当社のクロメートフリー処理鋼板「ジンコート21」は1998年に初めてオーディオ製品のシャーシにご採用いただいて以降、順調に切替が進み、高耐食性「QF」、良導電性「QS」、良滑り性「QFK」、耐しごき加工・良塗装性「QR」など、メニューも拡充して、家電製品、OA機器、自動車部品などに広くご使用いただいています。
 また、当社では、溶融亜鉛めっき鋼板に対しても、一般タイプと高耐食タイプを取り揃えたクロメートフリー処理「シルバージンク21」の提供を始めており、今後も社会のニーズを先取りした商品の開発を進め、お客様のニーズに対応していきます。
                                  
(*1) RoHS(廃電子機器に関する有害物質の使用禁止指令);2006年7月1日以降にEUで販売される電機・電子製品には、鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、PBB(ポリ臭化ビフェニル;樹脂の難燃剤)、PBDE(ポリ臭化ジフェニルエーテル;同)の6物質を含んではならない、との欧州指令。
(*2) ELV(廃自動車指令);2003年7月1日以降にEUで販売される自動車(四輪車)には、鉛、水銀、カドミウム、六価クロムを含んではならない、との欧州指令。但し、鋼板の防錆処理の六価クロムは2007年7月1日まで使用可能、などの例外規定がある。
                                           
問い合わせ先:薄板営業部 薄板第一グループTEL03-3275-5315              薄板商品技術グループTEL03-3275-7474


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