中国/済南鋼鐵向けCDQ(乾式消火設備)受注について

2005/06/13

新日本製鐵株式會社(代表取締役社長 三村 明夫)プラント・環境事業部は、粗鋼生産量山東省最大(中国第9位)の高炉一貫製鉄メーカーである済南鋼鐵(済鋼)からコークス乾式消火設備(Coke Dry Quenching equipment / CDQ)を受注いたしました。
済鋼は現在、6、7号コークス炉を新設中であり、本CDQはその新コークス炉向けに建設されます。済鋼は、1994年に自社にてCDQの建設を行うなど、中国鉄鋼メーカーの中では早くから環境・省エネへ取組んでいる企業でありますが、当社のCDQ技術の先進性・信頼性とともに、当社の環境・省エネに対する取組みが高く評価され、発注に今回至ったものです。
今回の受注により、当社CDQ設備の累計納入・受注実績は、全世界で新設45基、改造6基を数え、既にトップサプライヤーとしての地位を揺るぎないものとしております。 
また、当社は2003年に、中国におけるCDQ設備、及びその他省エネルギー・環境保護設備の設計、製造、販売等、を目的として北京首鋼設計院と合弁にて「北京中日聯節能環保工程技術有限公司(北京JV)」を設立しており、2004年6月武漢鋼鉄よりNo.2CDQを受注、現在プロジェクト実行しております。当社の技術力、これまでの実績に加え、北京JVによる中国でのプロジェクト実行力の高さも済鋼より高く評価されております。
なお、今回済鋼に納入するCDQの特徴は主に以下の2点となっています。
コークス処理能力 :現在中国で稼働中のCDQで最大となる、Max150t/hの能力を備えています。
ボイラー技術:今回、中国向CDQでは初となる高温・高圧・自然循環型ボイラーを採用します。回収蒸気の高温・高圧化により、現在中国で主流となっている中温・中圧ボイラと比べ約14%の発電量増が可能となります。また、自然循環型採用により、従来のポンプを用いた強制循環型に比べ初期設備投資が抑えられることに加え、ランニングコストを大幅に低減することが可能となっております。
現在中国では、環境、省エネ関連分野への関心・ニーズが高まっております。当社は、北京JVを拠点として中国市場でCDQのみならず今後更に石炭調湿設備(CMC)、各種リサイクル技術といった当社の環境、省エネ設備商品の拡販に注力して参ります。

[本CDQ設備能力]
1. コークス処理能力 : 150 t/h
2. 蒸気発生量 : 86.3t/h
3. 発電量 : 25,000 Kw (タービン・アンド・ジェネレータ設置)
4. スケジュール(予定)
  赤熱コークス投入(運転開始) : 2006年11月
    
<北京中日節能環保工程有限公司(北京JV)の概要>
□ 英文名称 :Beijing JC Energy & Environment Engineering Co., Ltd
□ 資本金  :750万人民元
□ 出資比率 :新日本製鐵 60%  北京首鋼設計院 40%
□ 主要役員 :董事長/洪  鵠 (北京首鋼設計院より派遣)
          総経理/日置 猛 (新日本製鐵より派遣)
□ 所在地  :中国北京市
□ 主な業務内容:中国におけるコークス乾式消火設備、及びその他省エネルギー・環境保護設備の設計、製造、販売等

お問い合せ先
新日鉄エンジニアリング(株)広報室 TEL03-3275-6030


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