ポスコからコークス乾式消火設備(CDQ)を受注

2005/05/26

新日本製鐵株式會社(代表取締役社長 三村 明夫)と、双日株式会社(代表取締役社長 土橋 昭夫)は、韓国のポスコ建設 (通称POSCO E&C 社長 韓 秀洋)と共同で、韓国のポスコからコークス乾式消火設備(Coke Dry Quenching equipment / CDQ)を2基同時受注しました。
ポスコの浦項製鉄所の第1コークス炉向けと、これから建設される第5コークス炉向けにそれぞれ1基ずつ新設されます。現在、新日本製鐵式のCDQは光陽製鉄所で1基が建設中、光陽・浦項製鉄所に4基のCDQが稼働中であり、これらの建設と操業の実績が評価され今回の受注となったもので、この度受注致しました2基を合わせるとポスコより受注したCDQは計7基となります。
CDQは新日本製鐵プラント・環境事業部の主力商品の一つであり、今回の受注により新日本製鐵のCDQ設備の納入・受注実績は新設44基・改造6基と合計で50基に達しました。最近では中国におけるCDQ設備及びその他省エネルギー・環境保護設備の設計、製造、販売等、を目的として北京首鋼設計院と合弁にて「北京中日聯節能環保工程有限公司」を設立し、昨年中国で武漢鋼鉄No.2CDQ新設を受注する等、積極的な営業展開を致しております。当社のCDQは独自技術であるコークス装入分散装置や給水予熱器等を装備しており、コークス冷却性能が高く、少ない冷却ガス量で効率よく熱回収を行うことが可能です。加えて、連続排出装置を装備することにより、コンパクト且つメンテナンス性に優れた設備です。
製鉄所及びその近隣の環境対策の必要性、CO2削減及び省エネルギーの要求が世界的に高まる中、CDQはこうした市場ニーズに合致した設備であり、その設置ニーズもこれに追随するものと考えられます。当社は今後もCDQ、石炭調湿設備(CMC)といった当社の環境・CO2削減・省エネ設備商品の拡販に一層注力して参ります。

【本CDQ設備能力】 浦項No.1コークス炉、No. 5コークス炉向け共能力は同じ
1. コークス処理能力: 95 t/h
2. 蒸気発生量: 58 t/h
3. 発電量: 14,000 kW
4. タービン・ジェネレーター方式: 復水方式
5. スケジュール(予定) <No.1コークス炉向け>     <No.5コークス炉向け>
FOB開始: 2005年11月 2006年8月
赤熱コークス投入: 2006年11月 2007年8月
発電開始:     2006年12月 2007年9月    
【参考】
CDQは、コークス炉で乾留された赤熱コークスを、冷却塔内を流れる不活性ガスで消火する設備。①密閉した冷却塔内で消火されるため、従来の湿式消火法で問題視されていた粉塵の飛散を防ぐことが出来、環境に優しい設備である②赤熱コークスの顕熱はボイラーで蒸気として回収され、発電等に使用される③赤熱コークスはCDQ設備で徐冷されるため、コークス品質が向上し、高炉操業が安定する、などの大きな導入効果がある。

問い合わせ先
新日鉄エンジニアリング(株)広報室 TEL03-3275-6030


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