新日鉄 土木向け製品で業界初のエコマークを取得

2005/05/11

 新日本製鐵株式會社(社長:三村明夫)は、財団法人日本環境協会が実施するエコマーク認定制度において、鉄鋼製品で業界初となるエコマークを取得した。取得したのは、本年2月から認定を開始した「土木製品」であり、低排土鋼管杭等6製品がエコマーク認定商品となった。今後、国が実施するグリーン購入法における特定調達品目との連動や自治体が実施する工事においてエコマーク商品の採用が進むと予測されるため、認定商品の販売伸長や企業イメージアップが期待できる。
 エコマーク制度とは、(財)日本環境協会が、環境省の指導のもと、平成元年から、環境負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品を認定し、「エコマーク」を付けることで環境から見た商品の情報を提供し、商品の選択という点から環境にやさしい社会の実現を目指すことを目的に実施され、2005年3月現在、印刷用紙等42商品類型で5,007商品が認定されている。今回「土木製品」についてエコマーク認定基準が制定され、エコマークの認定が開始されたことで、建設分野もエコマークが一つの判断基準となって商品が選択される時代に突入した。建設関連事業は、我が国の新規投入資源の約4割を占めるため、土木分野でエコマークが定着すれば、循環型社会形成面で大きな効果が期待される。
新日鉄は、いち早く環境問題への対応を経営の基軸として位置づけ、自主的かつスピーディに実行していくと同時に、社会や他産業とも連携した環境面での新たな社会システムを提案していくことを目指しているが、今回のエコマーク認定は、企業活動における環境法規および公害防止協定の遵守、鉄鋼製造段階における廃棄物発生量、新規資源投入量、エネルギー消費量、二酸化炭素排出量への配慮が評価された上で、個別商品が持つ施工時や供用時の環境負荷低減、自然環境の創出といったライフサイクル全体での環境負荷低減効果が評価され認定されたもの。
 認定された6商品と環境負荷低減効果は以下の通り。
①透水性鋼矢板(地下水循環を可能とする)、②鋼管杭を中掘り圧入するTN工法向け鋼管杭、③鋼管ソイルセメント杭の一つであるガンテツパイル、④杭を回転圧入するNSエコパイル(共に、排土が少ない鋼管杭)、⑤鋼矢板セグメントダム(現地発生土砂・礫を中詰材として利用)、⑥鋼製スリットダムA型(河川を分断しない堰堤)
 新日鉄では、今回の認定実績を受け、今後も建設分野で環境負荷低減に貢献する新たな商品を提供していく予定である。



【お問合せ先】広報センター 鈴木 03-3275-5021

                                以 上


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