新日鐵、カナダ原料炭シッパー(EVCP)と権益取得・新規長期契約について基本合意

2004/12/20

新日本製鐵株式会社(社長:三村 明夫)は、韓国POSCO社(会長兼CEO:李 亀澤)と共に、エルクバレー・コール・パートナーシップ(本社 カナダ・アルバータ州、社長:ジム・ポポウィッチ、以下「EVCP」)と、カナダ・ブリティッシュコロンビア州南東部に位置するエルクビュー炭鉱の権益をそれぞれ2.5%取得し同炭鉱を共同で拡張すること及び拡張・増産されるエルクビュー炭を両社が引取ることに関し、基本合意に達しました。来年2月半ばを目途に、正式に契約を締結する予定です。

具体的には、当社、POSCO社及びEVCPの間で、エルクビュー炭鉱を保有する新たなパートナーシップ(エルクビュー・マイン・リミテッド・パートナーシップ(以下「EVMP」)を形成し、当社及びPOSCO社は、リミテッド・パートナーとして、それぞれ2.5%ずつEVMPの権益を保有いたします。

エルクビュー炭鉱は、現在、EVCP(テック・コミンコ社38%、フォーディング社62%で形成するパ-トナーシップ)により所有・運営され、560万トン/年体制で操業しておりますが、当社及びPOSCO社の出資・参入により、2007年には700万トン/年体制となる予定です。当社は、本炭鉱の拡張・増産は、近年世界的に需給タイト化が進んでいる原料炭マーケットの安定化に資するものと確信しております。

また、当社は、EVCPと2005年以降10年間、エルクビュー炭とフォーディング炭を合わせ総量約2900万トンの原料炭を購入することに関し、基本合意に達しました。当社は、1960年代より両炭鉱から安定的に引取りを続けておりますが、今回の基本合意に従って新規契約が締結されますと、総量約600万トンのコークス用炭の増量引取りが確保できることとなります。

当社は、本件が当社原料炭の安定調達に大きな役割を果たすものと確信するとともに、今後、EVCP及びPOSCO社と更なる関係強化が図れるものと期待しております。なお、当社によるEVMPの権益取得は、当社の米国子会社であるNippon Steel U.S.A., Inc.(本社:ニューヨーク)を通じて行う予定です。
以上


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