「平成16年度エコプロダクツ大賞」経済産業大臣賞を受賞

2004/12/01

このたび、新日本製鐵株式會社(社長 三村明夫)広畑製鉄所ならびに関西タイヤリサイクル㈱(社長 勝山憲夫)は、「製鉄インフラを活用した廃タイヤのリサイクル」で「平成16年度(第1回)エコプロダクツ大賞」経済産業大臣賞を受賞しました。
 同賞は、環境負荷の低減に配慮した優れた製品・サービス(エコプロダクツ)を表彰することを通じてエコプロダクツの供給者である企業等の取り組みを支援し、我が国におけるエコプロダクツの開発・普及の促進を図るとともに、エコプロダクツに関する正確な情報を需要者サイド(事業者、消費者等)に広く伝えるために、今回初めて実施されたものです。
同賞は、「エコプロダクツ部門」と「エコサービス部門」で構成されますが、弊社の「製鉄インフラを活用した廃タイヤのリサイクル」は、「エコサービス部門」60件の応募から4つの大臣賞(農林水産、経済産業、国土交通、環境)の一つとして経済産業大臣賞に選ばれたものです(審査委員長;石谷久慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授)。
 なお、表彰式は、12月9日(木曜日)東京都江東区の東京ビッグサイトにおいて開催されているエコプロダクツ2004展示会の会場内で実施される予定です。また、表彰式に引き続いて、大賞受賞者によるプレゼンテーションも行われる予定です。

【「製鉄インフラを活用した廃タイヤのリサイクル」の概要】
弊社の「製鉄インフラを活用した廃タイヤのリサイクル」は、全国で発生する年間約100万トンの使用済みタイヤのうち、年間約12万トン(全国発生量の約12%)を広畑製鉄所という一拠点でほぼ100%原料・燃料としてリサイクルする体制を整備したプロジェクトです。
まず、広畑製鉄所の製鉄プロセスである冷鉄源溶解法(SMP炉)を利用して、約6万トン/年の廃タイヤを鉄鋼製品の原料・燃料として再資源化することに成功しました。これはタイヤに含まれるスチールコードを鉄スクラップとして高級な鋼に戻し、ゴムに含まれるカーボン残渣も残さず100%有効活用する世界初の技術です。
さらに、2004年7月には広畑製鉄所構内に、ガス化リサイクル設備(関西タイヤリサイクル㈱)を立上げ、廃タイヤ年間約6万トンを、ガス、油、乾留カーボン、鉄ワイヤーに熱分解することにより、原料とエネルギーを創出し、製鉄所内および地域の工場に提供することで100%リサイクルする体制を実現しました。これは環境省と経済産業省から「ひょうごエコタウン」の中核事業に位置づけられました。
これによる省資源効果は下記の通りです。
・鉄鉱石    22,000ton/年
・石炭     79,000ton/年
・燃料ガス    10,000kl/年
・油      26,000kl/年
・亜鉛鉱石   8,000ton/年
上記の省資源効果は、重油換算で年間約10万Klであり、広畑製鉄所が立地する人口48万人の姫路市全家庭で消費するエネルギーの約5ヶ月分に相当します。

下記の主催者ホームページに選考結果が掲載されていますので、ご参照下さい。
http://www.gef.or.jp/ecoproducts/
以上
問い合わせ先 新日鐵 広報センター ℡03-3275-5023


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