中国/武漢鋼鐵向けコークス乾式消火設備受注について

2004/09/29

新日本製鐵株式會社(代表取締役社長 三村 明夫)プラント・環境事業部は、粗鋼生産量中国第3位の高炉一貫製鉄メーカーである武漢鋼鐵(武鋼)からコークス乾式消火設備(Coke Dry Quenching equipment / CDQ)を受注しました。当社は2001年に武鋼より1号CDQを受注しており、今回連続して2基目の受注となりました。これまで当社のCDQ設備の累計納入・受注実績は、全世界で新設42基、改造6基を数え、既にトップサプライヤーとしての地位を揺るぎないものとしております。 
また当社は2003年に、中国におけるCDQ設備、及びその他省エネルギー・環境保護設備の設計、製造、販売等、を目的として北京首鋼設計院と合弁にて「北京中日聯節能環保工程有限公司(北京JV)」を設立しており、これまでの実績に加え、北京JV設立により中国国内でのプロジェクト実行体制が整備されたことも武鋼より高く評価され、今回の受注となりました。
CDQは、コークス炉で乾留された赤熱コークスを、冷却塔内を流れる不活性ガスで消火する設備。①密閉した冷却塔内で消火されるため、従来の湿式消火法で問題視されていた粉塵の飛散を防ぐことが出来、環境に優しい設備である②赤熱コークスの顕熱はボイラーで蒸気として回収され、発電等に使用されるため、省エネルギーに貢献する③CDQ設備で徐冷されるコークスは、湿式消火法で徐冷されるコークスと比べて水分が少なく品質が向上するため、高炉操業が安定する、などの大きな導入効果があります。
当社CDQは、装入・排出装置等の改良により総体的にプラントがコンパクトであり、且つ熱交換率が高い設備となっています。
現在中国では、環境規制強化に伴い、CDQを始めとした環境、省エネ関連設備の需要が高まっております。当社は、今回の受注を足がかりに、北京JVを拠点として中国市場でCDQのみならず、今後更に、石炭調湿設備(CMC)、各種リサイクル技術といった当社の環境、省エネ設備商品の拡販に注力して参ります。

[本CDQ設備能力]
1. コークス処理能力 : 140 t/h
2. 蒸気発生量 : 83.7t/h
3. 発電量 : 4,655 Kw (タービン・アンド・ジェネレータ設置)
4. スケジュール(予定)
  赤熱コークス投入(運転開始) : 2005年11月
    
<北京中日節能環保工程有限公司(北京JV)の概要>
□ 英文名称 :Beijing JC Energy & Environment Engineering Co., Ltd
□ 資本金  :750万人民元
□ 出資比率 :新日本製鐵     60%
       :北京首鋼設計院   40%
□ 主要役員 :董事長/洪  鵠 (北京首鋼設計院より派遣)
:総経理/日置 猛 (新日本製鐵より派遣)
□ 所在地  :中国北京市
□ 主な業務内容:中国におけるコークス乾式消火設備、及びその他省エネルギー・環境保護設備の設計、製造、販売等

お問い合せ先
新日鉄エンジニアリング(株)広報室 TEL03-3275-6030


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