三井鉱山株式会社とコークス長期引取契約を締結

2004/09/13

新日本製鐵株式会社(社長:三村 明夫。以下「新日鐵」)と、三井鉱山株式会社(社長:山保 太郎。以下「三井鉱山」)は、三井鉱山が休止中のコークス炉(1A炉:能力約50万㌧/年)を再稼働し、製造する高炉用コークス全量を新日鐵が10年間に亘り購入することを骨子とする長期契約を締結しました。

三井鉱山は保有するコークス炉4炉団の内、1炉団(1A炉)を昭和63年12月より休止しておりましたが、今般、新日鐵の長期引取保証を背景に、銀行より設備投資資金を借り入れて平成18年4月を目途に1A炉を再稼働させ、約50万㌧/年の高炉用コークスを製造して全量新日鐵に販売します。この結果、三井鉱山のコークス生産能力は約160万㌧/年から約210万㌧/年に拡大します。
今回の契約の特徴は、既存設備の再稼働のため比較的短期間で生産開始が可能であること、及び、既存インフラの活用等により固定費を含むコスト低減が可能なことです。これらによって新日鐵は競争力のあるコークスを短いリードタイムで安定的に確保できる一方、三井鉱山においては、コア事業であるコークス事業の体質強化に大きく資することが期待されます。

新日鐵は、現在コークス不足分を輸入品中心に外部調達しております。昨年来、価格、数量両面でコークスの安定輸入が難しい状況にありますが、三井鉱山との長期契約締結はコークスの安定調達に資することになります。

新日鐵と三井鉱山は既に、コークス、コークス炉ガスの売買等を通じて密接な取引関係を築いておりますが、今回の取引によって両社の関係は更に強化されることとなります。

(参考)1A炉の概要
・ 所在地  三井鉱山北九州事業所内(福岡県北九州市若松区)
・ 稼働年月 昭和48年1月
・ 休止年月 昭和63年12月
・ 門数   46門
・ 生産能力 約50万㌧/年

以上

お問い合わせ 新日鐵 広報センター 中島 ℡03-3275-5023


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