ひょうごエコタウン 関西タイヤリサイクル㈱ タイヤガス化工場竣工式について
2004/07/28
関西タイヤリサイクル㈱
新日本製鐵㈱広畑製鐵所
平素より格別のご厚情を賜り、感謝申し上げます。
この度、下記の通り「ひょうごエコタウン」中核施設のタイヤガス化工場の竣工式についてご案内申し上げます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
記
(1)竣工式日程
7月28日(水)大安
11:00~13:30
(2)会場
竣工式 神事:関西タイヤリサイクル㈱
タイヤガス化リサイクル工場
(住所:兵庫県姫路市広畑区富士町1番地
新日本製鐵㈱広畑製鐵所構内)
竣工式 直会:京見会館
(住所:兵庫県姫路市広畑区京見町3)
(3)スケジュール
10:30 広畑製鐵所本事務所ご集合
11:00 ~ 11:50 竣工式神事
12:20 ~ 13:30 直会
(4)ご来賓
・経済産業省 産業技術環境局
環境政策課 環境調和産業推進室 中村室長様
・環境省 大臣官房
廃棄物・リサイクル対策部 企画課
リサイクル推進室 藤井室長様
・兵庫県 井戸知事様
・姫路市 嵯峨助役様
(5)竣工式運営主管
施主 関西タイヤリサイクル㈱
請負 新日本製鐵㈱
環境・水ソリューション事業部
<関西タイヤリサイクル株式会社の概要>
代表者 勝山 憲夫 代表取締役社長
所在地 〒671-1188
兵庫県姫路市広畑区富士町1番地
電話0792-36-1001
(新日本製鐵㈱広畑製鐵所総務部内)
事業内容 廃タイヤ類、廃樹脂類等の
産業廃棄物の再生処理業、
一般廃棄物の再生処理事業、
及びこれらに付帯する一切の業務
設立 平成14年7月
営業開始 平成16年7月
資本金 10百万円
出資会社 新日本製鐵㈱、産業振興㈱、
広鉱技建㈱、富士物産㈱
タイヤ処理量 年間60千トン
敷地面積 48,000m2
<タイヤガス化リサイクル事業の概要>
既存の産業基盤を最大限に活用し、産官学一体となって広域的なリサイクル拠点を整備しようという兵庫県の「ひょうごエコタウン構想」です。この構想の主要施設に位置付けられるものが、関西タイヤリサイクル㈱のタイヤガス化リサイクル施設です。
現在、国内の廃タイヤの発生量は年間約100万トンであり、その約87%が何らかの形で再使用されています。しかし、①約10万トン強の廃タイヤが埋立や販売店で保管されている、②大口利用先であるセメントメーカーの減産などに伴ない再使用量が減少している、ことなどから新たな再利用先の確保が緊急の課題となっています。更に、再利用されている廃タイヤの約60%強が、燃料として利用される「サーマルリサイクル」にとどまっていることからも、資源循環型社会システムの構築の観点から、新たなリサイクル方法の開発が求められていました。
そこで、廃タイヤを更に高い資源リサイクル効率で再利用することを目的に、新日本製鐵㈱広畑製鐵所と関連会社合わせて4社が共同出資して設立されたのが、関西タイヤリサイクル㈱です。
廃タイヤガス化リサイクル事業では主に(社)日本自動車タイヤ協会によって関西地区を中心に、関東、中部地区の広い地域にわたって、カット済み廃タイヤを収集します。収集した廃タイヤは、世界最大級の外熱式ロータリーキルンで熱分解し、油成分を含有するガスと乾留カーボン、鉄ワイヤーに分離させます。さらに、油成分を含むガスを冷却し、ガスと油に分離させます。分離されたガス、油、乾留カーボン、鉄ワイヤーは、隣接する新日鐵広畑製鐵所で再利用します。再利用されるこれらの製品について、製鉄所などで使用できる品位を確保できるのが、この事業の特徴です。このたび広畑製鐵所の西浜地区に建設されたタイヤガス化リサイクル工場は、7月28日に竣工式を開催し、営業運転を開始いたします。
広畑製鐵所では、すでに平成11年より(社)日本自動車タイヤ協会の処理委託を受け、全国発生量の6%にあたる年間6万トンの廃タイヤを冷鉄源溶解炉で製鉄原料として使用してきました。
今回、関西タイヤリサイクル㈱がさらに年間6万トンの処理を行うことにより、広畑製鐵所での製鉄原料としての再利用とあわせ、全国発生量の約12%の廃タイヤをリサイクルする体制が整備されることになりました。広畑製鐵所および関西タイヤリサイクル㈱は、この事業を通して資源循環型社会の構築に貢献していきたいと考えております。