名古屋製鐵所における停電について
2004/06/15
1.経緯
6月10日(木)午前11時20分頃、当社名古屋製鐵所と中部電力とを繋ぐ電力系統において周波数が異常に急低下したことをきっかけに、両社間の電力接続が遮断(解列)され、これに続いて同製鐵所構内の発電設備も停止し、ほぼ全ての生産設備が緊急停止致しました。当社の調査では遮断する直前から、通常の想定を超える周波数低下が発生していたことが判明しております。
同時刻、中部電力管内では刈谷市を中心とした広域停電が発生しており、中部電力によれば、事故当時、同社東名古屋変電所(愛知県豊明市)において、送電系統を制御するための機器の定期点検を実施中であったとの事であります。
現在、中部電力からのご協力も頂きながら、原因について調査中であります。
なお、設備の緊急停止の際、コークス炉にて作業中の協力会社社員1名が火傷を負い、現在入院加療中でありますが、経過は良好であります。
2.設備稼働状況・生産への影響について
設備稼働状況については、以下の通り順次生産を始めているところでありますが、停電に伴い設備が急激に停止したことから、再稼働に際しては慎重に点検・確認を行うとともに、必要に応じ追加補修を実施しております。
・高炉 12日より稼働
・コークス炉 10日より稼働
・製鋼 13日より稼働
・熱延 16日より立ち上げ予定
・冷延・メッキ 13日より稼働
・錫メッキ 12日より稼働
・厚板 16日より立ち上げ予定
・鋼管 11日より稼働
生産影響につきましては、製品ベースで10万トン程度の減産が避けられない見通しであります。非常にタイトな需給状況のもと、当社ではお客様にご迷惑をおかけしないよう、早期の回復に向けて最大限の努力を傾注しておりますが、一定の納期調整等をお願いせざるを得ない状況にございます。
お客様各位には何卒上記の事情をご賢察の上、宜しくご理解を賜りますようお願い申し上げます。
以上
総務部広報センター03-3275-5021~5023