新形式H形鋼橋梁「パネルHBB」販売開始

2004/05/12

 新日本製鐵株式會社(社長 三村明夫)は、新たなH形鋼橋梁「パネルHBB」を開発し、平成16年度より建材営業部加工製品グループにて販売を開始致しました。

 パネルHBBとは、ロールH形鋼からなる主桁とI形鋼合成床版とを予め工場で一体化した新形式H形鋼橋梁で、経済性・施工性向上に資する当社からの新提案です。

 パネルHBBは、主桁と合成床版の一体化により、桁架設の省力化、床版型枠及び桁下足場の省略を行い、急速かつ簡易な施工を実現しています。したがって、市街地の高架橋建設において桁架設時等に要する桁下既設道路の交通規制が短期間で済み、周辺環境への影響を緩和することができます。パネルHBBは、ロールH形鋼を主要材料とすることから適用可能な橋梁は支間長30m程度以下に限られますが、その分野で現在広く採用されている他の橋梁形式に対し特殊技能を要する作業がなく、施工が簡易なため安定した品質が得られます。

経済性の点では、桁・床版構造の合理化、部材の標準化により製作コストも抑えており、既存工法と同等以上のコスト競争力を実現しています。コンクリート橋に比べ死荷重が軽減できるため、新設工事での経済設計のほか、既存下部工を利用した上部工更新工事にも適しています。また、パネルHBBは橋梁の幅方向に分割されたユニットからなるため、改築・拡幅工事等で交通を遮断せずに行う分割施工にも容易に適用できます。

 パネルHBBは、実物大試験や3次元FEM解析等を通じ構造詳細と設計手法を確立しており、国土交通省による新技術情報提供システム(NETIS)にも登録されました。

 これまで、近畿農政局殿にて、荷重規格向上を目的とした橋梁更新を既設下部工の活用を前提に実現する工法として滋賀県内工事に採用されたほか、佐賀県内では一晩で架設可能との点等から市道を跨ぐ連絡橋に採用されました。

 パネルHBBは、ホームページを通じ標準設計に関する資料提供も行っております。当社としましては、安全・品質・環境・コストといった面で必ずやお客様のお役に立てるものと確信しております。

問い合わせ先  建材営業部  浜口  ℡ 03-3275-7337
        広報センター 中島  ℡ 03-3275-5023


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