スペイン　ワイナリー外装に発色チタンを受注

新日本製鐵株式会社（社長：三村　明夫）は、スペインの高級ワインで有名なマルケス ・デ・リスカル社のワイナリー・アネックス（別館）の外装用に、発色チタン12トン（約2、000㎡）を受注致しました。
スペイン北部のエルシエゴ市に来年２月に完成が予定されているワイナリー・アネックスは、世界的に著名な建築家 フランク　ゲーリー氏が設計し、外装に新日鉄製のシャンパン ゴールドとピンクの発色チタンを採用しました。
　チタンは美しく発色することで知られておりますが、新日鉄は建築用として表面を均質に仕上げる制御技術を確立し、こうした発色チタンを含めチタン建材の分野で圧倒的なシェアを持つに至っております。発色チタンでは、世界最大の物件である九州国立博物館の屋根（50トン、17，000㎡）に続いての本格受注となりました。
新日鉄は、このような芸術性が高い創作的な建築物に、固有の色調（注）を有するチタンを適用することに積極的に取組んでまいります。

（注）チタン表面にある酸化皮膜の表面で反射する光と皮膜を通過しチタン表面で反射する光との干渉作用によって生ずる色

＜参考＞今回受注物件の概要
物件名：マルケス・デ・リスカル社　ワイナリー・アネックス（Marques de Riscal Winery Annex）
設計：ゲーリー パートナーズ， L L P（Gehry Partners， LLP）
　フランク ゲーリー氏は、数年前にスペイン　ビルバオのグッゲンハイム博物館（Guggenheim）の外装に先駆的にチタンを使用（80トン、1997年）したことでも知られている。また、発色チタンについては、米国　コンデナスト社（Conde Nast）のカフェテリアの内装（4トン、2000年）及びM.I.T.(米国)の屋根材（1トン、2003年）に当社のチタンを採用している。
　 施工面積：約2，000㎡
　　チタン使用量：12トン
　　 竣工：2005年2月予定

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 以上