新日鉄・北九州環境技術センターの設立について

2004/02/25

 新日本製鐵株式会社(社長 三村明夫)の環境・水ソリューション事業部と八幡製鐵所は、北九州地区を当社の環境ソリューション事業展開の基盤地区として位置付け、環境関連の実証的研究開発の拠点作りを目指すとともに、あわせて北九州市が進めるエコタウンを中心とする環境産業育成の活動を積極的に支援する目的で、新日鉄・北九州環境技術センターの設立に着手する。同センターは、エコタウン実証研究エリア(若松区向洋町)内に立地し、新設の研究棟と実証試験ヤードの整備を中心に、既存の廃棄物資源化実証研究施設の拡充も行うものであり、整備規模は施設と当初研究費等を含め約5億円を予定している。工期は約5ヶ月で、平成16年3月中旬に新研究棟の建設に着手、7月末には完成、同時に開所の予定である。
 新日鉄・北九州環境技術センターは、環境関連のテーマを幅広く探求する事を目的に、地域及び国内の大学・研究機関・一般企業とも連携して様々なテーマに取り組む、開かれたセンターとして運営を行い、特にFAIS(北九州産業学術推進機構)、北九州学術研究都市内の大学及び研究機関との密接な連携のもと、地域のポテンシャルを生かした研究開発への取り組みを重視する。常駐所員数名に加え、研究テーマに応じて社内外からの研究者の受入れを行いながら研究開発活動を進め、一部の大学からは大学院生等の派遣を受入れ、環境コンビナート等の実際の現場での廃棄物処理やリサイクルの研究を行う計画も持っている。
 研究開発テーマとしては、昨今社会問題化している汚染土壌やPOPs(残留性有機汚染物質)系農薬、焼却飛灰等処理困難物の処理、CO2削減やバイオマスの有効利用等の地球温暖化対策、鉄鋼・化学・セメント等の生産プロセスにおける各種廃棄物の資源化などを主要なものとする。これらのテーマはいずれも今後の環境分野における重要課題であり、当社の環境ソリューション事業としても、また国や自治体の環境政策としても重点的な研究開発が望まれているところである。当社は、新たに設立する新日鉄・北九州環境技術センターを核とした積極的な研究開発によって、このような分野においても先導的な役割を果たしていきたいと考えている。

連絡先:
 新日鉄エンジニアリング㈱ 広報室 TEL03-3275-6030
 新日本製鐵㈱ 八幡製鐵所 総務部 開発企画グループ
          井川、山下 TEL 093-872-6886

【新日鉄・北九州環境技術センター建設工事起工式について】

<日時>
平成16年3月16日(火) 午後1時30分より
<場所>
北九州市若松区向洋町10の12 北九州エコタウン実証研究エリア内
<施設規模>
敷地面積:約 8,700㎡
研究棟 :延床面積 約850㎡(研究室、分析室等)
実験棟 :既存施設を拡充整備(延床面積 520㎡)


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