新日鉄とPOSCOの連携による、豪州原料炭JVの操業統合について

2004/02/12

 新日本製鐵株式会社(社長:三村 明夫)と韓国POSCO(会長兼CEO:李 亀澤)は、両社の戦略提携の一環として、原料炭の安定調達のための協力を検討しておりましたが、今般、豪州でそれぞれが資本参加する二つの炭鉱が、操業を統合することで合意致しました。

豪州ニューサウスウェールズ州でコークス用非微粘結炭および一般炭を産出する「ワークワース炭鉱」と「マウントソーリー炭鉱」は南北に隣接しており、「ワークワース」には新日鉄、「マウントソーリー」には、POSCOがそれぞれ出資しています。
いずれもリオ・ティント社(C&A)を筆頭とするJVであり、炭鉱の競争力強化および供給力の拡大を目指した同社の提案、および「ワークワース」のパートナーである三菱ディベロップメント等の協力を受けて、新日鉄・POSCO両社が積極的にサポートし、今回の合意に至ったものです。

 隣接する両炭鉱は双方とも露天掘であり、炭質も似通っていることから、選炭機・鉱山機器等の機械と人的資源の共同使用により、炭鉱の競争力強化および将来の供給能力拡大を図っていくことが可能になります。

両プロジェクトの操業統合のシンボルとして、炭鉱間を繋ぐブリッジが本日開通し、一体化された操業に向けて本格的に開始することとなります。

<参考1:両プロジェクトの概要>

・ワークワース炭鉱(Warkworth)
  ①所在地  :豪州ニューサウスウェールズ州ハンターバレー
          地区
  ②炭質   :コークス用非微粘結炭・一般炭
  ③生産能力 :約700万t/年
  ④生産方法 :露天掘
  ⑤権益構成 :C&A55.6%、三菱ディベロップメント(※)
         28.9%、新日鉄9.5%、三菱マテリアル6%
         (※三菱商事の100%子会社)
・ マウントソーリー炭鉱(Mt.Thorley)
  ①所在地  :豪州ニューサウスウェールズ州ハンターバレー
          地区
  ②炭質   :コークス用非微粘結炭・一般炭
  ③生産能力 :約500万t/年
  ④生産方法 :露天掘
  ⑤権益構成 :C&A80%、POSCO20%

<参考2:C&A(Coal & Allied Industries Ltd.)社概要>
  ①所在地  :豪州ニューサウスウェールズ州
  ②生産量  :約2700万t/年
  ③株主構成 :リオ・ティント社75.71%  三菱ディベロッ
          プメント10.2%、日商岩井5.7%、
          その他(一般株主)8.39%
  ④その他  :2004年2月より管理・サービス部門をリオ・
         ティントコール社(ブリスベン)に移管。

問い合わせ 広報センター 03-3275-5021


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