「台湾・中国鋼鐵向けコークス乾式消火設備(CDQ)受注」

2004/02/10

新日本製鐵株式會社(代表取締役社長 三村 明夫)プラント事業部は、台湾唯一の高炉一貫製鉄メーカーである中国鋼鐵(CSC)からコークス乾式消火設備(Coke Dry Quenching equipment / CDQ)を受注しました。

CSCでは、昨今、製鉄所及び近隣の環境保全・整備を進めており、今回のCDQ建設はその一環となります。
CSCでは現在、他社が納入したCDQを1基操業中ですが、当社では過去このCDQの改造を手掛け、CSCより高い信頼を得ております。また、最近では、韓国ポスコ向けCDQ新設5基、武鋼CDQ新設、首鋼No.2CDQ新設等連続受注しており、当社のCDQ設備の累計での納入・受注実績は新設38基・改造6基・と世界で44基となりました。ここ5年間の実績を見ても新設10基・改造6基を数え、トップサプライヤーの地位を揺るぎないものにしております。こうした点がCSCに高く評価され、今回の発注となりました。

当社のCDQは独自技術であるコークス装入分散装置や給水予熱器等を装備しており、コークス冷却性能が高く、少ない冷却ガス量で効率よく熱回収を行うことが可能です。加えて、連続排出装置を装備することにより、コンパクト且つメンテナンス性に優れた設備になっています。製鉄所及びその近隣の環境対策の必要性、CO2削減及び省エネルギーの要求が世界的に高まる中、CDQはこうした市場ニーズに合致した設備であり、その設置ニーズもこれに追随するものと考えられます。
当社は、今後もCDQを始めとする環境・CO2削減・省エネに寄与する先進的な技術の拡販に注力します。

<ご参考>
CDQは、コークス炉で乾留された赤熱コークスを、冷却塔内を流れる不活性ガスで消火する設備。①密閉した冷却塔内で消火されるため、従来の湿式消火法で問題視されていた粉塵の飛散を防ぐことが出来、環境に優しい設備である②赤熱コークスの顕熱はボイラーで蒸気として回収され、発電等に使用される③赤熱コークスはCDQ設備で徐冷されるため、コークス品質が向上し、高炉操業が安定する、などの大きな導入効果がある。

[本CDQ設備能力]
1. コークス処理能力 : 160 t/h
2. 蒸気発生量 : 85 t/h
3. 発電量 : 7,500 Kw (タービン・アンド・ジェネレータ設置)
4. スケジュール(予定)
  赤熱コークス投入 : 2006年3月
  発電開始 : 2006年5月    

お問い合せ先 新日鉄エンジニアリング(株)広報室 TEL03-3275-6030


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