米国鉄鋼セーフガード措置に関するWTO上級委員会の報告について(（社）日本鉄鋼連盟会長コメント）

2003年11月11日
（社）日本鉄鋼連盟
会長　三　村　明　夫

米国鉄鋼セーフガード措置に関するWTO上級委員会の報告について

　WTO上級委員会は、11月10日、米国政府による本年8月11日の上訴に対し、米国鉄鋼セーフガード措置はWTO協定違反とするWTO紛争解決パネルの決定を支持する報告書を公表した。
　今回のWTO上級委員会の報告は、日本国政府等の主張を正当に判断し、米国鉄鋼業自身の競争力欠如に基づく諸問題を全て輸入鋼材に転嫁した保護主義的なセーフガード措置がWTO違反であると明確に認定したWTOパネルの報告を概ね支持したものである。
　今回の報告を受けて、米国政府が当該措置を速やかに撤廃するとともに、世界的に蔓延している鉄鋼貿易における保護主義的な動きが正常化に向かうことを強く希望する。

以上
問い合わせ先　03-3275-5021

（これまでの経緯は「詳しい資料はこちら」をクリック下さい）