1柱1杭工法(サットインパイル)の建築評定を取得、6月から本格営業開始(短工期・排土低減)

2003/06/24

 新日本製鐵株式會社(社長 三村明夫)は、開発中であったサットインパイル工法で本年1月に日本建築センターの任意の評定を取得しました。
サットインパイル工法は、1本柱に1本の杭を直接連結する1柱1杭基礎工法図1であり、代表的な構造形式は、内面突起付き鋼管を杭頭部に配し、鉄骨柱を鋼管内に埋込ませて充填コンクリートで固定するものです。従来工法の杭打設および基礎フーチングと比較して、工期、建設コスト共に10~15%以上の縮減効果があり、さらに占有スペースを縮小化することで建設排土の発生量を減らす事が可能となります。
今回の任意評定取得の対象となった構造形式は2種類あり、それぞれ図2に示す通常タイプ(内面突起付き鋼管を溶接した鋼管杭頭部に鉄骨柱を埋め込む)、さや管タイプ(杭頭部に独立したさや管ユニットを被せ、このさや管内に鉄骨柱を埋め込む)と呼んでいます。柱荷重(軸力・水平せん断力、曲げモーメント)の杭への伝達処理方法に関する各種載荷実験や解析、柱建て込みの施工性確証試験等を数年来、積み重ねることにより、設計・施工手法を確立し、本年1月に任意の評定を取得しました。サットインパイル工法には、他にアンカーボルト柱脚に対応した2種類の別バリエーションも取り揃えており、合計4形式の中から構造物の特徴に応じて最適な構造形式を選定できるようになっています。 鉄骨柱の形状はH形鋼、角柱、円柱の全てに対応可能であり、その施工方法も杭頭端部から杭頭内に吊るした精度調整金物の底板上に柱を据え付け、レベル、鉛直度等をネジ式の治具によって調整する極めて簡易な工法となっています。 
実施適用はこれまでにプラント設備架構を中心に20件近くを数えています。今回の任意評定取得を契機に、新たに「サットインパイル工法」と命名し、6月から営業体制を強化して、建築確認申請対象となる建築構造物の他、人工地盤基礎、立体交差橋基礎等の分野への幅広い適用を図ってまいります。新日鉄では、今回の評定取得を契機に、プラント建設分野、立体交差橋・人工地盤分野等への技術営業を本格化していく意向です。

お問い合わせ先  新日鉄エンジニアリング(株)広報室 TEL03-3275-6030

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