「第5回電力負荷平準化機器・システム表彰」において経済産業省資源エネルギー庁長官賞を受賞

2003/06/23

新日本製鐵株式会社(社長:三村 明夫)は、東京都市サービス株式会社(本社:東京都、社長:原口 一幸)および株式会社日建設計(本社:大阪府、社長:三栖 邦博)と共同で、財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター主催の「第5回電力負荷平準化機器・システム表彰」に、「晴海アイランド トリトンスクエアにおける大容量水蓄熱システム」で応募し、「経済産業省資源エネルギー庁長官賞」を受賞しました。
 「電力負荷平準化機器・システム表彰」制度は、電力負荷平準化対策を進めることで、安定的かつ低廉な電力の供給を達成し、我が国経済の高コスト構造の是正、国際競争力の向上、国民生活の向上に資するだけでなく、省エネルギー、二酸化炭素排出抑制などに寄与すると認められる機器・システムを広く公募し、そのうち特に優れたものを表彰することにより、電力負荷平準化機器・システムの一層の普及および社会への啓発を図ることを目的とするものです。「晴海アイランド トリトンスクエアにおける大容量水蓄熱システム」は、CO2の排出量を削減するとともに、夜間蓄熱により電力負荷平準化に大きく寄与するとして表彰されました。
<晴海アイランド トリトンスクエアにおける大容量水蓄熱システム>
 晴海アイランド トリトンスクエアの地域熱供給システムは、大型蓄熱槽と高効率熱源機・熱回収型熱源機の採用、及び、性能検証を実施することにより、CO2の排出量を約60%削減するとともに、約70%の熱量を夜間に製造し電力負荷平準化に大きく寄与しています。
[1] 大容量蓄熱槽の活用
蓄熱時蓄熱槽効率98.5%を実現した国内最大の蓄熱槽(19,060m3)で、夏季ピーク日負荷の半分を蓄熱しています。この大容量蓄熱槽を活用することにより、夜間電力への大幅な移行を達成するとともに、部分負荷運転をなくすことにより熱源機の高効率運転も可能にしています。
[2] 省エネルギー機器・システムの採用
 熱源機には高効率ターボ冷凍機1,180RT×2台、ヒーティングタワーヒートポンプ1,445RT×2台、熱回収ターボ冷凍機430RT×2台を採用しております。このうち約60%が熱回収型の熱源機となっています。
[3] 初期性能検証の実施
学識経験者のご指導を仰ぎながら、事業者・設計者・施工者間で性能検証を実施し、より効率的な運転方法を検討してきた結果、1次エネルギー換算COP1.19(システムCOPは3.2)という好成績をだしています。
 当社では、今後も本熱供給システムの構築で培ったエンジニアリング力を生かし、より一層の省エネルギーに貢献してまいります。

お問い合わせ先 新日鉄エンジニアリング(株)広報室 TEL03-3275-6030


このページの上部へ

ここからフッター情報です